はじめに
背中が痛くなる時に背中の硬さをまずは考えると思います。
痛みが筋肉の硬さから来ている場合では、確かに背中の硬くなっている場所をまずほぐします。
ストレッチでも硬くなっている場所を伸ばす事で、気持ちよさを感じる事も多いと思います。
自分も背中が辛いなと思う時は背中や肩甲骨のストレッチを行っています。
そんな背中の痛みは何故起こるのでしょうか?
背中が硬く凝る原因は何でしょうか?
その硬くなる原因と改善方法を解説していきます。
背中が痛くなる原因は、猫背とストレートネックに

背中が痛くなる理由の多くは猫背になります。
猫背の姿勢では首はどういう姿勢になるでしょうか?
首は前に出た状態、ストレートネックやスマホ首と言われる首の骨(頸椎)の湾曲が無くなってしまいます。
首の骨(頸椎)の湾曲が無くなってしまうと、頭の重さ(ボーリングの玉と同じ重さであるらしいです)を常に筋肉を使い支える事になります。
そうなっていくと首の周囲にある筋肉が徐々に血行の悪さ、筋の柔軟性の低下が起こります。
結果筋肉の硬さから可動域の低下に繋がります。
初めのうちは首の骨(頸椎)周囲にある小さな筋肉がまだ動いていますが段々と負担が大きくなると縮んだままの緊張した状態になります。
ストレートネックとは
ここで頭の位置が正常であれば少し上を向いた状態、ストレートネックであれば首が前に少し出ている状態になります

前に首が出ていると頭の位置は首の斜め上で支えるようになります。
この時に頭と首の間にある筋肉がとても硬くなり頭の位置が固定されてしまいます。
固定されてしまうと姿勢は自然と前屈みになります。
姿勢が悪くなると、姿勢を良くしようと何度も背筋を伸ばすような姿勢を頑張ったことがあると思います。
ですが、姿勢の悪い状態である猫背になると、背筋をいくら伸ばしても無理のある姿勢のまま一部のみの筋肉を使ってしまうので辛くなって元の猫背に戻ってしまいます。
猫背やストレートネックになっていると
そして常に同じ姿勢のままになっているとその姿勢に適した筋肉の長さになっていきます。
どういう事でしょうか?
筋肉は関節を動かす為に伸び縮みしていますが、伸びたままの筋肉を見た事はないはずです。
伸びたままの筋肉となると、弛緩剤の影響でだらんと垂れ下がって力が入らない状態になると思います。
これは自分は経験がないので想像です。
縮める時と伸びる時に筋肉はATP、乳酸、酸素を栄養を使って動いています。
ATP、乳酸、酸素の供給が無くなると筋肉が動かなくなってしまいます。
縮んだ状態で栄養が無くなった場所を硬結(こり)と自分は考えてます。
この「こり」が多くなった筋肉は筋肉自体の動きが悪くなるので、周りの筋肉を使うようになっていきます。
そうなるとその日によって辛くなる場所が少しずつ変わっていくようになります。
そうすると肩の苦しさ、首の苦しさ、そして背中の苦しさになります。
猫背やストレートネックを改善するために
改善方法としては背中を伸ばすだけでなく、首の骨(頸椎)をしなりを取り戻す必要があります。
首の骨(頸椎)周囲にある小さい筋肉の血行をよくする為には、うつぶせの姿勢で顔を下に向けた状態から上を向くような動きを何度か行います。


この動作をすることで首の可動域を広げていきます。
姿勢をよくする際には肩が内側に入ってしまっている状態も直していく必要があります。
肩を内側に捻ってみるとわかると思いますが、背中が丸まってしまいます。
壁に片手をついた状態で例えば左手をついているのであれば、手を離さないようにゆっくりと右の後ろを向くように動きます。
これを5回程片方ずつ行って胸の前を伸ばしていきます。
毎日続ける事で猫背の姿勢から少しずつ良くなっていくと思いますので継続してみてください。
猫背やストレートネックを改善する事で、姿勢が良くなって一部の筋肉に対して強い負担が無くなります。
背中の痛みもだんだんと減っていきます。
自分では難しいなと思ったのであれば当院までお越しください。
さいごに
この記事では、背中が痛くなる原因として猫背、ストレートネックを解説していきました。
背中が凝りやすい、痛みが出る方は是非改善策とともに背中のケアを行うようにしてください。
なお、もし、効果を実感できない場合は、他の要因の可能性や、慢性的な痛みとなっているため専門的な施術が必要な場合も考えられます。
放置しておくと、日々の生活が辛いだけでなく、治りも遅くなってしまいます。
万が一、お体の不調を感じた際には、なるべく早く専門家の問診を仰ぐようにしましょう。