はじめに
学生が部活動を行っている際、必ず起こってしまうものが怪我です。
どういったものがあるでしょうか?
行っているスポーツによっても怪我をしやすい場所が変わっていきます。
野球では多くなるのが肩や肘の怪我になります。
肘が痛くなる原因は?

何度もボールを投げたり、バットを振ったりしている事で、肩や肘に捻る動きが何度も繰り返されます。
振り方投げ方によっても変わりますが、段々と肩、肘の周囲の筋肉に負担がかかっていきます。
負担がかかると筋肉は硬くなっていきます。
この硬くなる場所が一部分の筋肉のみになってしまうと炎症が起き痛みがでてしまいます。
そして負担が一部分の筋肉になるという事は身体を使っている際、必ず無理なフォームになってしまっています。
例えばボールを投げる際に早く投げようとすると一番負担をかけてしまうのが、肘の捻りを強くしてしまう事です。
肘だけの捻りを強くする事で特に肘の内側の筋肉が引っ張られていき、何度も繰り返す事で炎症が起き痛みになります。
握った状態からの無理な動きで肘が痛くなります

何故肘の捻りで内側が痛くなるのでしょうか?
肘の内側にある筋肉はボールを握る時に使います。
ボールを握って、投げて、ボールを離すまで筋肉を収縮させ続けます。
この際に遠心力も加わり、肘の内側から指まである筋肉は負荷が何度も掛かる事になります。
常に使われていると、筋肉の血行が悪くなり柔軟性がなくなっていきます。
野球をしているとそのまま投げ続ける事で、筋肉の付着部である肘の内側が常に引っ張られていき痛みになります。
肘の痛みの改善方法は?

痛みが出てしまっているのであれば安静とアイシングです。
何度も使われてしまう内側の筋肉が引っ張られてしまい、付着部である肘の内側に炎症が起きてしまい痛みになっています。
一番大切な事は早期発見になります。
練習後には体調を聞き、投げている時の痛みの前に違和感がなかったか?投げにくさ、変な感じがある場合は筋肉の炎症が始まっていますので、投げ終わった際にアイシングをします。
投げる前と投げ終わりにストレッチ等で筋肉の柔軟性を保つ事も必要になります。
痛みが出てくる前にケアをしていく事が一番重要です。
もし痛みがある場合は、まず投球練習はしないほうがいいです。
これは炎症が起こっている状態で無理に動かしていると、炎症が治らずにどんどん悪化してしまう為です。
痛みが治まってきたら

原因は肘を捻る動きが多くなって痛みになる事が多いので、その原因を止めた上で肘だけを捻らないように身体全体のフォームを見直します。
ボールを投げる時、バットを振る時に手首や肘だけを使わないようなフォームに変更していきましょう。
肘が痛くなる原因の一つに握っている状態で手首を曲げてしまう事もあります。
手首を固定し身体全体を使えるように、柔軟体操や筋力トレーニングを行って負担が肘だけに集中しないようにします。
一部の筋肉に負担がかかる事も原因なので、それ以外の筋力を鍛えていき、負担を軽減するようにします。
前腕屈筋の運動

この時痛みが出る様であれば痛みが出ない範囲で行ってください


これらを行う事で、硬くなっている肘周りの筋肉の動きを良くしていきます。
前腕屈筋ストレッチ
肘を伸ばした状態から手首、手のひらを伸ばす事で前腕の内側に付いている筋肉を伸ばすストレッチになります。
浅指屈筋・深指屈筋ストレッチ
肘を伸ばしたまま指先を伸ばす事で浅指屈筋・深指屈筋のストレッチになります。
これらのストレッチは痛みが無くなってきた際に、練習前や練習後に行う事で筋肉の柔軟性を保ち、炎症を起こしにくくなる効果があります。
是非継続してストレッチするようにしてください。
最後に

今回は野球で起きやすい肘の痛みについて解説してきました。
肘の痛みが出てしまうと、痛みが長く続くことになります。
痛みが出る前に、適切なケアを行い無理をしないようにする事が一番重要になります。
当院では、痛みが出ている肘の炎症を超音波とMCRなどを使用し、その周囲にテーピングで患部を安静にすると共に痛みの原因になっている肘に付く筋肉の引っ張りを減らします。
又周囲の筋肉をほぐして筋肉の緊張を減少させて、炎症を起こりにくくしていきます。
時間はかかりますが、安静と施術によって痛みの減少、再発予防を行っていきます。
もし痛みが中々減らず、どうしていいのかわからない場合は大場接骨院までお問い合わせください。