はじめに
膝が痛いと歩くのも辛く、日常が一気に楽しくなくなってしまいます。
自分も車の移動が多く、あまり歩かなくなっていきました。
それでもどこかに遊びに行く際に、歩き方で膝に痛みがありそうな方を見かけるとどこが原因で膝が悪いのだろうと考えてしまいます。
何故膝が痛くなってしまうのか?
どうすれば痛みを改善できるのかを解説していきます。
膝の外側に痛みがある原因は?
膝の痛みの原因を探すうえで大切なことは膝のどこが痛いか?です。
痛みの出ている場所によって原因が変わってきます。
膝の外側の痛みが出ている場合の原因は靱帯になります。

膝の外側には腸脛靭帯と言われる靱帯が存在しています。
この腸脛靭帯は、股関節から大腿筋膜張筋と言われそこから移行する靱帯になります。
原因としてはこの外側に付いている筋肉が硬くなります。
そして膝の外側にある腸脛靭帯と太ももの骨が擦れて「炎症」になり痛みが出ます。
膝の外側に痛みが出る場合の多くは、動かした時に外側が痛くなっているはずです。
膝を使う動き、走ったり、膝の曲げ伸ばしを多く行っているとなりやすいです。
何故腸脛靭帯が擦れやすいのか?

それはO脚と呼ばれる膝をそろえた時に膝の間に隙間が出来てしまっていたり、偏平足になっている場合です。
O脚では膝の外側が常に伸ばされている状態で、膝の部分で擦れやすくなります。
偏平足では足が内側に体重がかかる事で、膝も内側寄りになります。
偏平足の場合はその足の着き方から日常生活での行動で、痛む場所が変化します。
今回であれば膝が内側寄りになった際、体重を支えようと外側に力を入れてしまう事で外側の靱帯が硬くなります。
その繰り返しによって少しづつ擦られることで膝の外側で「炎症」が起き痛みになっていきます。
膝の外側の「炎症」が膝の痛みの原因になるので、膝の外側の「炎症」を抑える必要が出てきます。
使われていく事で膝の痛みが出てくるので、まずは安静と冷やします。
膝の痛みの出る動き、走った時、膝の曲げ伸ばし等を極力しないようにします。
改善方法として
O脚では
O脚である場合はまずは内側の筋肉を使えるように、枕等を膝の内側に入れてぎゅっと枕を挟んだまま10秒位力を入れ力を抜くという運動を2,3回程しましょう。
内側の筋肉を鍛えていく事で、時間はかかりますが外側だけを使わないように癖をつけていきます。
扁平足である場合は、インソールを靴に入れる事が一番効果的だと考えます。
偏平足では土踏まずの部分も体重がかかる事で、痛みが様々な場所に現れるからです。
偏平足では
足はそれぞれアーチ状になっています。

内側の縦のアーチ、外側の縦のアーチ、横のアーチになり、偏平足ではこの中の内側のアーチが無くなっていったものになります。
アーチの低下が偏平足になるので、このアーチを作れるようにしていきます。
インソールではこのアーチを作れる形のインソールを選びます。
その上で自己ケアとして足の指を鍛えていきましょう。
足の裏にはアキレス腱から踵を通り足の裏、指まで筋肉があります。
足の指を動かし鍛える事で足の裏を正しい形を作れるようになった状態が、アーチ状の足の形になります。
偏平足改善①
まずは足の指でグーの形にして次にパーの形にします。

この足の指の運動を20回ずつ行っていきましょう。
初めは動かし難いと思いますが、動かすようにしていると段々と神経の伝達が良くなってきますので急がず継続していきましょう。
裸足でいる時間が多い人は結構動かす事が出来ます。
靴を長く履いている人、裸足にあまりならない人は基本的に足の指を使わないので神経の伝達が弱い状態になっているからです。
初めに指をマッサージしてあげると動かしやすくなると思うので、お風呂等で暖まりながら指を揉んでそれから動かしてみましょう。
これは個人差なので、出来ないからやめるのではなく、続けていくと必ず出来ます。
今まで動かしていないから脳からの信号が届きにくくなっているので、諦めず毎日グーパーをしていきましょう。
偏平足改善②

次はタオルギャザーです。
これはタオルを足の下に敷いて、足の指を使ってタオルを掴みながらたぐり寄せていく運動になります。
これも指を動かす事で指の筋肉から足の裏までを鍛えるものになります。
指が動かしにくい場合は指のマッサージから初めていきましょう。
偏平足改善③

最後はつま先立ちになって足をつく動きをしましょう。
つま先立ちになって戻す際には、すぐに戻すのではなくゆっくり戻すようにしてください。
三つほどですが、まずは一つだけでも毎日やってみてください。
慣れてきたら、他の運動もするようにしてみてください。
様子を見てインソール無しで動いてみてください。
最後に

原因が無くなっていくと膝の外側の痛みも減っていきますが、膝は色々な筋肉が関節を越えて付いていますので原因も様々になってしまいます。
もし改善が見られない時は、その他の筋肉の硬さから慢性的な症状になっている可能性もあります。
この際は専門的な施術が必要鳴る場合も考えられます。
なるべく早く専門家の問診を仰ぐようにしましょう。