はじめに
腰椎椎間板ヘルニアではなった人にしかわからない痛み、辛さがあります。
腰椎椎間板ヘルニアになると痛みで動けなくなり救急車で運ばれたり、その後も身体に疲れが出てくると足の感覚がなくなったりします。
そんな腰椎椎間板ヘルニアの痛みで動けない、痺れが出てきてしまうのは何故でしょうか?
どうしてそのような症状が現れてしまうのか?
その原因と痛みが落ち着いてきた後のお勧めのストレッチを解説します。
腰椎椎間板ヘルニアとは

上の画像のように腰椎椎間板ヘルニアとは骨と骨の間にある椎間板内の髄核が飛び出してしまい、神経を圧迫することで関係する神経支配領域に痛みや痺れが出てきてしまいます。
腰の下のほうであれば足の先や足の甲だったり、腰の真ん中だったら足から脛、膝だったりと痺れや痛みの範囲は変わってきてしまいます。
腰椎椎間板ヘルニアの原因は何か?それは姿勢の悪さや遺伝もありますが、本来なら中心で体重を支えていなくてはいけない骨に中心以外で体重を支えることで骨の内部にある椎間板にひびが入り中にある髄核に圧力がかかり飛び出してしまうのです!
本来であれば多少の圧力では髄核が出ないように椎間板で圧力を吸収しているのですが、姿勢によって圧力が入部にかかり続ける事で椎間板の一部が壊れ髄核が外に出てきてしまいます。
腰椎椎間板ヘルニアの原因は?

何故腰椎椎間板の一部に体重などの圧力が集中してしまうのでしょうか?
それは猫背、反り腰などが原因になっていきます。
猫背や反り腰では、その姿勢によって背骨の一部分に体重がかかりやすくなっていきます。
一部分に体重が常にかかりやすくなっていると、強い負荷が急にかかった時にその部分が耐えきれなくなり壊れていきます。
その結果が椎間板ヘルニアになっていきます。
姿勢を改善し体重や負荷が身体の一部分にかかる事が少なくなると、椎間板ヘルニアのように腰椎椎間板の中から髄核が飛び出る事も少なくなります。
結果として腰椎椎間板ヘルニアの症状の軽減、予防になりますので、姿勢を見直していきましょう。
腰椎椎間板ヘルニア鑑別テスト

検査法としてはSLRテスト(神経伸長検査)を行い腰椎椎間板ヘルニアを鑑別します。
腰椎の椎間板ヘルニアではこれが一番大切なテスト法になります。
仰向けで寝てもらい痛みが出ている足を外側や内側にしたり、捻ったりせずにまっすぐにして踵を片手で支えます。
もう片方の手で痛みが出ている足の膝の上に手を置き膝が曲がらないようにしながら踵を持ち上げていきます。
健常者、痛みが出ていない人であれば70°~90°までは痛みなく足を上げられます。
途中で坐骨神経の範囲太ももの後ろに痛みが出てくるようであれば、角度と痛みの発生場所と痛み方を記録し次のテストを行います。
次はWLRテスト(神経伸長検査)です。
これはSLRテストを反対の痛みのない足で行う事で、痛みのあるほうに痛みが出たら陽性となり腰部椎間板ヘルニアの可能性が極めて高くなります。
FNSテスト(神経伸長検査)です。
これの目的としては上部腰椎椎間板ヘルニアを鑑別していきます。
ただし腸腰筋、大腿直筋等の筋肉が原因でも陽性になってしまいます。
実施方法としては腹ばいで寝た状態からしびれや痛みのある足で膝を90°曲げて片手で足を持ち上げ、もう片方の手でお尻が一緒に動かないように押さえます。
これにより股関節を伸ばしていくと太ももの前に痛みが出てきた場合は、上位腰椎椎間板ヘルニアの可能性が出てきます。

ヘルニア予防ストレッチ
注意!腰椎椎間板ヘルニアで痛みが出ている際に行うのではなく、腰椎椎間板ヘルニアで痛みや痺れが落ち着いたときや腰椎椎間板ヘルニアにならないようにする為のストレッチになります。
大腰筋ストレッチ
姿勢の悪さによって腰椎椎間板に負荷がかかりやすくなっていると腰椎椎間板ヘルニアだけでなく様々な腰痛の原因にも繋がりなりやすくなります。
大腰筋を伸ばし猫背、前屈みになっている姿勢を改善していきましょう。

大胸筋を伸ばす
肘を曲げた状態で、手から肘で身体を支えるように体重をかけながら胸を張るように伸ばしていきます。
壁など平面の場合は、伸ばしている側と反対に身体全体を向くようにすると胸のストレッチになります。

大胸筋が硬くなる事で肩が前に出やすくなり、猫背の姿勢が一番日常で楽になっていきます。
猫背になると身体は前に傾き首も前に出てしまい、ストレートネックになり腰の骨、筋肉に負担が大きくなっていきます。
猫背改善運動
姿勢を良くする為に背中をうまく使えるようにする運動で、 毎日朝夕と20回程度行うと効果的です。
猫背姿勢を改善するためには胸のストレッチだけでなく背中にある僧帽筋下部をうまく使えるように運動すると背筋を伸ばしやすくなります。
背筋を使って背中を反らすのではなく、腕を上げる事で背中の筋肉と肩甲骨を動かす運動になります。
大場接骨院では

腰椎椎間板ヘルニアの可能性がある場合はまずは整形外科に受診をお願いしています。
これは接骨院での施術を行う前に、まず何が原因であるかをレントゲンなどで確認していただくためです。
そして腰部の牽引、骨盤の調節をすることで、椎間板内部にかかる圧力を減らしてくことが必要になってきます。
腰椎椎間板ヘルニアが落ち着いてきても、姿勢の改善が無いとまた腰椎椎間板に圧力がかかり神経症状が出てくる場合があるからです。
その為に姿勢を改善していき、再発を予防していく事が重要になります。
ヘルニアは中々治らないものですが、姿勢改善で椎間板にかかる圧力が少なくなっていくと圧迫していた神経の症状も落ち着きやすくなっていきます。
痛みが長く続いていたり、痺れが強く出ている場合は自己判断せずに専門の病院に行くようにしてください。
その後に腰の張りや痺れ痛みがなかなか取れない場合は、周囲の筋肉を緩める事や姿勢の改善を当院で施術する事で椎間板にかかっている圧力を減らして痛みや痺れの軽減を行っていきます。
是非一度お問い合わせください。