足底腱膜炎はどうすれば改善するのか

初めに

足底腱膜炎はどうすれば改善するのか

足底腱膜炎は、足の裏の腱膜である足底腱膜に炎症が起こる病態です。通常、ランニングやジャンプなどの高負荷の運動や、長時間の立ち仕事などで発生することが多いです。

足底腱膜炎の主な原因は以下のような要素が考えられます:

  1. 過度の負荷: 長時間の運動や跳躍、突然の運動増加など、足底腱膜に負担をかける活動が繰り返されると炎症が生じることがあります。
  2. 適切なサポート不足: 適切な靴の選択や足のアーチをサポートするインソールや靴底が不十分な場合、足底腱膜に余分な負担がかかることがあります。
  3. 姿勢や歩行の問題: 足の歩行パターンや体の姿勢の問題が足底腱膜炎を引き起こすことがあります。

足底腱膜炎を改善するためには

  1. 休息とアイシング: 痛みを感じたら、運動や活動を中断し、足を休めましょう。炎症を鎮めるために、氷を患部に数回に分けて数十分間適用することも有効です。
  2. 靴の選択とサポート: 適切な靴を選び、足底腱膜をサポートするためにインソールや靴底を使用しましょう。また、靴の交換時期にも注意し、古くなった靴は適切なサポートを提供しない場合があります。
  3. 体重管理: 過体重は足底腱膜に余分な負荷をかけるため、体重の管理に気を付けましょう。適切な食事と運動で体重をコントロールすることが重要です。
  4. 筋力トレーニングとストレッチ: 足の筋肉を強化し、柔軟性を向上させるために、足底腱膜の周りの筋肉をターゲットにした適切な筋力トレーニングとストレッチを行いましょう。
  5. 専門家の診断と治療: 症状が長期化したり、自己管理で改善しない場合は、医師等の専門家に相談しましょう。専門家は適切な診断と治療法を提供してくれます。

ただし、個々の症状や状態によって最適な対策は異なる場合がありますので、医療専門家の指導を受けることが重要です。

足底腱膜炎になるまでには

足底腱膜炎はどうすれば改善するのか

まずは足底腱膜炎はどこが痛くなるか?何故痛くなってしまうのか?

場所としては足底、足の裏になります。

足の裏には強い腱の集合である腱膜が、踵から足の指先まで広がるようにあります。

足の裏が何故痛くなってしまうのか?

それは人の体重を足で支えていますが、ただ支えるだけでは負担が強すぎるので足のアーチを作りそのアーチ構造によって効率的に体重を支えています。

このアーチを作っているのが足底腱膜になります。

強度の高い運動や何度も休まずに継続した運動を行っていると、次第に腱膜が硬くなっていきます。

硬くなっていくと柔軟性が無くなっていき、いつもの運動を行っていても伸びにくくなっている箇所から小さな傷として断裂が起こります。

この小さな断裂が何度も起こっている状態を炎症と言います。

細かい傷から出血をし、治る前にまた傷が作られてしまい痛みになっていきます。

特になりやすい傾向の人は、ジャンプや踏み込む動作をするような競技(バスケットボール・バレーボール・陸上等)やアスファルト等の硬い場所で練習をしていたり、長時間立っている仕事、更には足やふくらはぎの筋力が低下していたり、体重の増加も関係していきます。

足底腱膜炎になってしまったときの改善方法

痛みがある間は、極力運動を中止し、足底の負荷を減らすようにしましょう。無理をすると炎症が悪化し、回復が遅くなる可能性があります。炎症が2〜3日続くことが一般的なので、少なくとも3日間は運動を制限しましょう。

足底腱膜炎はどうすれば改善するのか
ふくらはぎをストレッチしていきます。椅子に座り伸ばしたい側の足を前に出しゆっくりと身体を倒します。この時反動をつけずにゆっくりと息を吐きながら、伸ばしていきましょう。伸びた状態を10秒ほど保ち、ゆっくりと身体を起こします。この動作を5回程行いましょう。
足底腱膜炎はどうすれば改善するのか
足の指を動かすようにタオルギャザーも効果的です。筋力不足で足のアーチが無くなる事で足底腱膜炎になりますので、筋トレーニングも行っていきましょう。タオルを指で手繰り寄せる運動になりますが、初めは結構大変なので無理せずに継続するようにしましょう。
足底腱膜炎はどうすれば改善するのか

アーチの形成や炎症の抑制、足のつき方の改善なども重要です。

  1. アーチのサポートとテーピング: アーチを作るためにテーピングや足底サポートを行うことで、足底の痛みを軽減できます。アーチが形成されることで、足の骨が適切に体重を支え、足底腱膜への負担が減ります。
  2. 足のつき方の改善: 足のつき方や歩行パターンに問題がある場合は、それを改善する施術を受けることが重要です。足のつき方が正しくなることで、足底腱膜への負荷を軽減できます。
  3. 足の柔軟性と筋肉の調整: 足の指から踵の筋肉だけでなく、足の骨と関連する筋肉の柔軟性を向上させる施術が効果的です。これにより、足底腱膜にかかる負担を減らすことができます。
  4. 炎症の抑制: 炎症を抑えるために、超音波などの治療法が使用される場合があります。炎症を鎮めることで痛みが軽減し、回復が促進されます。

足底腱膜炎の再発を予防するためには、スポーツ前後のケアも重要です。運動前のウォーミングアップやストレッチ、適切な靴の選択、適度な休息などを行うことで、負荷を適切に分散させ、怪我のリスクを低減できます。

早期のケアと予防対策を行うことで、足底腱膜炎の改善と再発の予防を目指しましょう。

この記事を書いた人

大場接骨院

大場接骨院では様々な病院、整骨院、接骨院、整体院で元に戻ってしまう、変わらなかった痛みの原因に真摯に向き合います。
何処に行けばいいのかわからないその悩み苦しさ痛みを、原因の根本から改善し来院時とお帰りの際の変化を感じられる施術を行っています。