はじめに
肘の内側の痛みが手首の問題に関連している場合、これは一般的に「ゴルフ肘」と呼ばれる症状です。ゴルフ肘は、肘の内側の筋肉や腱に炎症が生じることによって引き起こされます。この痛みは、特に手首や前腕を使う運動や活動によって悪化することがあります。
又腹筋を鍛える為のアブローラーの運動によっても、手首や前腕の筋肉が繰り返し使用されるため、肘の内側に違和感や痛みが生じることがあります。特に、左側に重心にかかっていた場合、左側の肘に負担がかかりやすくなる可能性があります。
適切な姿勢や適度な負荷を守ることが重要です。不適切な体勢や過剰な使用によって筋肉は炎症を起こし、痛みが生じることがあります。
肘の内側の痛みが生じた場合、以下の対処方法が役立つかもしれません:
- 休息と活動制限: 負担をかけている活動や運動を一時的に避け、肘に十分な休息を与えます。痛みが軽減するまで、手首や前腕を過度に使用するような動作を避けましょう。
- アイシング: 炎症を軽減するために、肘を氷で冷やすことが有効です。氷を薄いタオルで包み、肘の内側に約15〜20分間冷やしましょう。ただし、直接肌に氷を当てないようにし、凍傷を防ぐために適切な休憩を挟みましょう。
- ストレッチと筋力トレーニング: 肘の内側の筋肉を強化し、柔軟性を向上させるために、適切なストレッチや筋力トレーニングを行いましょう。専門家や理学療法士に相談して、正しい方法や運動プログラムを学ぶことをおすすめします。
- サポート具の使用: サポート具(エルボーバンドやカウンターフォースブレースなど)を使用することで、肘の負担を軽減することができます。これにより、痛みの緩和や再発の予防が期待できます。
- 医師の診察: 痛みや症状が慢性化したり、自己管理が難しい場合は、医師や理学療法士に相談することが重要です。専門家は適切な治療法やアドバイスを提供し、早期の回復をサポートしてくれるでしょう。
肘の内側の痛みは、適切なケアと休養によって改善する場合がありますが、個人の状況によって異なる場合もあります。症状が長引く場合や悪化する場合は、医師に相談して適切な治療方法を受けることが大切です。
肘の内側が痛くなる原因は【物を握ったまま手首を動かす事で】
肘の内側の痛みは、手首を少し曲げた状態で物を握ったり、指に力を入れたりする動作によって引き起こされることが多いです。
例えば、物を掴んで持ち上げるときには、肘から指までの筋肉が使用されます。肘の内側には屈筋があり、手首を曲げたり物を引っ張ったりする際に使われます。
しかし、手首を曲げた状態で物を掴んで動かすことが頻繁に行われると、肘の内側の筋肉が硬くなってしまいます。なぜなら、手首や指の筋肉を曲げるときに使用される筋肉が肘の内側に付着しているからです。
硬くなった筋肉は柔軟性が低下し、特に指の筋肉に負担がかかると、肘の内側の付着部に痛みが生じます。肘の痛みは、指を曲げるだけではあまり起こりませんが、指に力を入れたまま手首を曲げる動作を続けると、筋肉に負担がかかり、肘の付着部が引っ張られることで痛みが現れるのです。
したがって、手首と指の筋肉を適切に使い分けることが重要です。また、柔軟性を保つために定期的なストレッチや筋力トレーニングを行うことも役立ちます。
肘の内側に痛みが出ている場合は【安静とアイシング】
肘の内側に痛みが出ている場合は、アイシングと安静が重要です。痛みが出ている状態であれば、違和感やピリッとした感じを感じている場合でも同様にアイシングと安静が必要です。
この痛みは、内側の筋肉が硬くなり炎症を繰り返していることによって起こります。
アイシングは、痛みの出ている肘の内側を冷やすことで炎症を抑える効果があります。冷湿布なども効果的な方法です。
また、炎症が起こる動きを避けるために安静にすることも重要です。痛みの出ている肘に負担をかけないようにしましょう。
安静にすることで、痛みが軽減され、内側の筋肉の炎症が収まることが期待されます。
安静が難しい時は
安静が難しい場合や仕事などで使わなければならない状況がある場合は、以下の対策を試してみてください。
- 手首の位置を確認: 物を掴む際や痛みの出た時に、手首が少し曲げられている状態であることが多いです。このような動作では、筋肉に負担がかかりやすくなります。手首を曲げずに伸ばし、腕に力を入れるようにすることで負担を減らすことができます。
- 両手を使う: 痛みがある場合、物を掴んだまま一方の手だけで持ち上げるのは難しいかもしれません。そのため、両手を使って物を持ち上げるようにしましょう。両手で力を分散させることで、肘の内側にかかる負荷を減らすことができます。
- 痛みの出る動作の見直し: 痛みが出る具体的な動きを確認しましょう。その動作自体を見直すことで、特定の筋肉にかかる過度の負担を減らすことができます。可能な範囲で、痛みの強くなる動きを避けるように心掛けてください。
- 作業環境の改善: 仕事などで痛みが出る可能性がある場合は、作業環境を見直して改善することも考慮しましょう。例えば、適切な高さの机や椅子を使用したり、作業の仕方や工具の使い方を見直したりすることで負荷を軽減できる場合があります。
改善方法として前腕ストレッチ
改善方法として、前腕のストレッチが効果的です。以下の手順で行います。
- 前腕の筋肉を押さえる: 痛みや違和感のある肘の近くの少し手首側の筋肉を、もう一方の手で押さえます。
- 手首を曲げ伸ばし: ゆっくりと手首を曲げ伸ばしの動きを行います。肘の近くを押さえたまま、手首の動きに注意しながら行ってください。
- 捻る動きも行う: 曲げ伸ばしの後、手首を捻るような動きも肘の近くを押さえたまま行います。この動きを肘から段々と手首側に移動させながら繰り返します。
これらのストレッチは、筋肉の緊張を緩和し、柔軟性を改善するのに役立ちます。緊張した筋肉は引っ張る力が付着部に集中し、痛みを引き起こすことがあります。
柔軟性を回復させるためには、定期的なストレッチが重要です。また、痛みの出る動きを確認することも重要です。痛みが落ち着いた後でも、同じ動きを継続すると再び痛みが現れる可能性があります。
痛みを予防するためには、筋肉の柔軟性を保つことと痛みの出ない動きを心掛けることが重要です。痛みの出ない範囲で適度な運動を行い、筋肉の柔軟性を維持することが大切です。
もし変化が見られない場合は
今回の記事では、肘の内側の痛みの原因と改善方法について解説しました。
しかしながら、安静にしても痛みに変化が見られない場合、他の原因によって痛みが引き起こされている可能性も考えられます。そのような場合は、専門的な施術や診察が必要となる場合もあります。
痛みを放置しておくと、日常生活に支障が出るだけでなく、回復も遅くなる可能性があります。そのため、体の不調を感じた場合は、できるだけ早く専門家の診察を受けるようにしましょう。
自己判断だけでなく、専門家の助言を受け早期の回復を目指していきましょう