腕を前に上げにくい(肩の前が痛い)理由
皆さんは腕を上げようとした際に、いつもより上がりにくいと感じた事はありませんか?
外側に上げたり、反対の腕を上げた時にはスムーズに上がる
でも前に腕を上げようとする時だけ何だか違う
そんな時に肩の関節はどうなっているのでしょうか?
まず腕が前に上げにくくなっている時に問題になっている所は肩甲骨です
腕を前に上げにくいなら腕に問題があるのか?肩の前が痛いから肩の前に問題があるのか?等と思うかもしれません
実際に上腕二頭筋や肩の前にある胸筋なども肩の前に付着する為、問題がある事も多いです
でもまず考えたい事は動作時の可動域に問題があるという事です
肩関節は腕を動かす事で可動域が変わります
腕を前に上げにくい、肩の前が痛いなどがある時には、肩関節の可動域が通常よりも低下しています
肩甲骨は肩関節を動かす際に連動して動く事で、肩関節の可動域をより大きくしています
逆に肩甲骨が動かなくなっていると肩関節の動きは制限されてしまいます
例えば肘を伸ばし親指が内側のままになっている状態で腕を前に上げてみてください
途中で上げにくくなっていませんか?
では逆に腕を上げようとする時に一緒に親指が上を向くようにして腕を前に上げてみましょう
さっきよりも上げやすくなっていませんか?
この肘を伸ばしたまま内側から上を向くような親指の動きは腕の捻りを感じるはずです
腕の捻りを生み出しているのが肩甲骨にある回旋筋腱板となります
なので回旋筋腱板がうまく動かない、つまり肩甲骨の動きが無いと腕はうまく上がらなかったり力が入りやすくなる為に肩の前に痛みが出る事も考えられます
肩関節の動きにくくなる、腕を前に上げにくいと感じる時や肩の前に痛みがある時にはまず腕を動かしやすくする動作を生み出す肩甲骨に付いている回旋筋腱板を改善する事が重要になっていきます
肩甲骨の動きを改善するには
では肩甲骨の動きを改善するにはどうすればいいのでしょうか?
肩甲骨には回旋筋腱板と呼ばれる筋肉が付いていて、この回旋筋腱板の筋肉は肩関節を安定と補強をする筋肉です
回旋筋腱板の棘上筋が肩関節の外転、棘下筋や小円筋が肩関節の外旋、肩甲下筋が肩関節の内旋の作用を持ちます
それぞれの筋肉が疲れていたりする事で硬くなっていると、肩関節の動きが悪くなっていきます
この肩関節の動きの悪さが起こっていると、腕を前に上げたり横に上げたりする肩関節の屈曲や外転の動きも悪くなっていきます
なので肩甲骨の動きを改善する為には、これらの回旋筋腱板をスムーズに動かせるように普段からストレッチや肩甲骨の運動を行う事が大切です
肩甲骨の運動
肩甲骨を背中に寄せたり、離したり意識して動かす事で肩甲骨はスムーズに動き易くなっていきます
普段から継続する事で、より肩の可動域アップや肩こりや背中の辛さも改善可能です
是非継続して行ってみてください
棘下筋、小円筋のストレッチ
棘下筋や小円筋は肩関節の外旋の作用を持つ為、肩関節の屈曲、つまり腕を前に上げようとする動きに関係する為、ストレッチはとても有効です
肩甲骨を動かし、肩甲骨にある筋肉をストレッチを継続していると肩は動かしやすくなります
でも肩には様々な筋肉が付いており、更に肩が巻き肩になっていたり姿勢の問題も考えられます
体の異常をそのままにせずにすぐにストレッチや運動をお試しください