大場接骨院 歩き方はどうか？
最近歩き始めに体に違和感を感じる事はありますか？昔は歩く速度も速かったけど最近は歩く速度も遅くなり何だか歩いている時に変だ、ずれを感じる。でも運動をした後など体を動かしているとそんな違和感を感じなくなる。そんな歩き始めの違和感は何故起こっているのでしょうか？
歩く動作では下半身の筋肉だけでなく、上半身の動作も大切になっていきます。例えば足を上げようとする時には太ももの筋肉を使って膝を曲げると同時に足先を上げて地面に引っかからないようにもします。歩く動作の中では片足だけで体を支える事もあります。その際にはお尻の筋肉の力が無くなっていると片足で体を支える事が難しくなり、足を上げずにすり足のような動作で動く場合もあります。
扁平足になっている事でも歩く動作で変化が起きやすくなります。偏平足では足を付いた際に衝撃が吸収出来難い為に、膝などに衝撃が加わりやすくなります。膝にも衝撃を吸収する軟骨などがありますが、偏平足によって歩く動作で加わる衝撃が膝に集中すると膝が痛くなるなどの問題や軟骨のすり減り等も起こり結果として膝の変形が起こる事もあります。骨も少しずつ変形して他の関節や筋肉などでカバーできるまでのわずかな変形から、カバーできなくなる膝の変形になっていくと歩く動作にも変化が現れ初期段階では違和感になる事も考えられます。膝の変形性関節症についてははこちらでも解説しています。
股関節の位置が変化していても歩く動作に変化が起こる場合があります。股関節は様々な方向へ動かす事が出来ますが、歩く際に股関節の動きが悪くなると足を上げにくくなる事があります。特に股関節の前捻角が正常な角度から大きくなっても小さくなっても股関節自体の位置が変化します。股関節の位置が前になっていたり、後ろになっている事で股関節にある大腿骨の捻りなどが起こりO脚のような膝の位置も変化していきます。
歩き方以外には
歩く動作は筋肉が使われなかったり、使いにくくなっている事で少しずつ歩く動作が変化していきます。この変化を違和感として感じる事があります。よく歩いている人程、歩いている感覚を覚えている事から違和感を感じやすくなります。昔は早く歩けたけど…、何だか最近は歩く速度も遅くなって…、等です。
歩く動作にも問題がありますが、常におかしくなるのではなく歩き始めに違和感を感じる時はどうでしょうか？人の体は日々の習慣で少しずつ可動域などが変化していきます。少しずつ変化するので体は変化を感じにくいです。人に言われたりする事でなんだかおかしいと気づく事が多いです。つまり歩き始めなどの特定の時に違和感を感じている場合には体に何らかの問題が起こっていて、体を動かしたことで若干の改善がみられる事で違和感が少なくなっています。
では歩き方以外に何が体に起こっているのでしょうか。そこで歩き方以外で考えられる事として体を動かす際にわずかに動きが悪くなっている場合があります。
筋肉などの細胞組織は正常であれば綺麗に並んでいる状態ですが、使われなかったり負荷が強すぎたりする事で綺麗に並んでいた細胞組織がぐちゃぐちゃな並びになっている場合があります。網のようなイメージが良いのかもしれません。網目が綺麗になっていれば網を投げた際にも綺麗に広がりますが、網目がこんがらがっていると綺麗に広がりません。体の細胞組織も同様で、網目が綺麗になっている時には体を動かす際にスムーズに動きます。網目がぐちゃぐちゃにこんがらがっていれば体を動かす際に邪魔になって動きを制限してしまいます。
この細胞組織の乱れが起こっている時、つまり体を動かす初期には歩く動作での違和感を感じやすくなります。そして体を動かしている事で細胞組織の乱れが少なくなっていると歩く動作での違和感は感じにくくなります。歩行動作に問題があって筋肉を付けても違和感が改善しない時には、この体を動かす際のわずかな関節可動域の制限によって違和感になっている場合があります。
最後に
歩き始めに違和感を感じる際には歩行動作によって踵の位置やバランスが乱れていないかを確認し、その上で筋力をつけるトレーニングはとても重要です。筋力が衰えていると体を支える事が難しくなり歩く動作は必ず変化してしまいます。この変化を少なくする為にはより早めの段階で評価していく必要があります。
体のふとした違和感、疲れやすいなど変化を感じた時は出来るだけ早めの行動が大切です。是非体のお悩みをそのままにせずに例えば足踏み運動などを行ったり、全身を動かすようなウォーキング、ランニング、水泳などをやってみましょう。筋肉が衰える事で体の異常は起こりますが、筋肉を維持している事で何かの問題が起こる事はありません。是非体を動かす習慣を付けて、筋肉を維持するようにしていきましょう。もちろん当院にご相談頂ければ適切な施術だけでなく、必要な筋力トレーニングなどの助言もさせて頂いております。