はじめに
腕をあげた時に首から肩が痛くなったことはありますか?
肩の付け根に痛みが出て、首を動かしても痛みが出ない場合は五十肩といわれる、肩関節周囲炎の可能性があります。
今回はこの肩関節周囲炎ではない場合の、何故腕をあげると肩から首が痛くなってしまうのかを解説していきます。
何故腕をあげて肩から首が痛くなってしまうのか
腕をあげようとして首から肩に痛みが出る原因は胸椎、背骨の関節の動きが悪くなる事で起こります。

腕をあげた時に首から肩が痛い時に、何故背骨の動きの悪さが関係しているか?
背骨を曲げずに腕をあげると
それは腕をあげる時の姿勢にあります。
仮に左腕をあげようとする場合では、身体の動きはまず腕から肩にかけての筋肉を使い腕をあげていきます。
次に通常であれば左腕をあげていくと背骨を右寄りに、傾けるようにして腕をあげていきます。

背骨をまっすぐのまま腕をあげていく時と、少し右に身体を傾けて腕をあげていくときの違いを感じられるはずです。
この身体を傾けるような動きが出来ずにいると、違う関節の動きを使い今回であれば肩を上にあげる動作を行います。
何かの動作を行う際に、必要な関節が動かない事で違う筋肉、関節を動かしていく事でその筋肉に負担が大きくなり疲労し硬さが出てきてしまいます。
今回の腕をあげようとする際に背中の動きが悪いことから肩を上にあげてから腕をあげる動きをしてしまいます。
その結果腕をあげようとする際に、肩を上にあげる動作で使われていたのが首から肩にかけての筋肉になります。
肩をあげる事で肩から首の筋肉が硬くなります

背中の傾きが出来ないと何故首から肩にかけての筋肉を使ってしまうのか?
これは肩甲骨を上に動かす事で、身体を傾ける事なく腕をあげられるようになるからです。
背骨をまっすぐにして、仮に左肩を上にあげるように力を入れた状態。
次は左肩を上にあげずに腕をあげてみてください。
この腕をあげる際に左肩をあげる状態が日常で行われるようになっていると、首から肩にかけての筋肉が硬くなっていきます。
背中を傾けるような動きが出来ない状態であれば、肩甲骨の動きも又悪くなっています。
動きの悪くなっている場所に付いている筋肉を動かす事になり、筋肉の疲労が溜まり硬くなります。
硬くなったままでも首から肩にかけての筋肉を使う必要がある為、痛みになっていきます。
改善するには肩から首をほぐし、背骨の動きを良くしていきましょう

この硬くなった筋肉をほぐし血行を良くした上で、正しく身体を使えるように背中の関節の可動域も動きを良くしていく必要があります。
正しい関節の動きが出来るよう、うまく動かせなかった筋肉と関節にある細かい筋肉の調整を行っていきます。
関節に付く硬くなり縮んでいる筋肉と、筋膜を動かし血行を良くする事で筋肉、筋膜本来の柔軟性を取り戻していきます。
柔軟性が出てきたら次は腕をあげる際に、肩をあげるのではなく身体を使って腕をあげるように自己で癖をつけるように何度も腕をあげていきます。
肩をあげる動作を続けてしまうと、また痛みが出てきてしまうので継続して行うようにします。
背骨の動きが悪くなっている場合は、全体の筋肉の動きが悪くなっている事が多くあります。
全体的にマッサージなどを受け、更に使いすぎていた筋肉を探した上でほぐしていく事をお勧めいたします。
最後に

この記事では、
首から肩の筋肉を常に使う事で、筋肉が硬くなっても使われていたことで首から肩の痛みになっていました。
この場合は首から肩にかけてをマッサージ等で血行良くし、筋肉を動かした際の痛みを減少させていく事を目的としています。
首肩のマッサージ、身体の外側を伸ばすストレッチ後に痛みが変わらない時は、それ以外の影響も考えられます。
この際は専門的な施術が必要になる場合もありますので、早めに専門家の問診を受けるようにしてください。