肩の脱臼
肩を脱臼した事はありますか?肩を脱臼した後に外れやすくなっているのは何故でしょうか?
まず関節というものは、骨と骨が筋肉や靱帯、関節包で固定されて一定の動きが可能になった場所です
特に肩の関節は様々な方向に動かせる事が可能で、例えば横にも後ろにも前にも捻る事も可能です!
そんな肩の脱臼には肩関節前方脱臼、烏口下脱臼、鎖骨下脱臼などがあり最も多い肩の脱臼は前方脱臼が占めています
転んだ時の姿勢によって肩に衝撃が加わると肩の関節が耐えきれず脱臼となります
また肩の可動域を越えた動きや梃子の支点になって脱臼する事もあります
肩の脱臼が起こると衝撃によって筋肉や靱帯が伸ばされ、関節包の一部に穴が開いた状態になります
この伸びた靱帯や関節包の一部が壊れていると、次に同じような状態で転んだりする時に支えになるものが無くなっている為また脱臼を起こしやすくなります
肩の再脱臼を防ぐには筋トレが重要です
肩を脱臼した後には、リハビリとしてこの関節を支えるインナーマッスルである腱板(ローテーターカフ)を強くする事が大切です!
靱帯は伸ばされるとそのままになってしまいますし、関節包も何度も肩の脱臼を繰り返すと一部が壊れたまま治ってしまいます
肩が外れやすくなっている時に何度も肩を脱臼させるような行動も行わないようにしましょう
腱板には棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋がありそれぞれ肩関節の外転、外旋、内旋の働きがあります
つまり、軽めの鉄アレイや水を入れたペットボトル、チューブなどを使用した筋トレを行っていきましょう!
棘上筋の筋トレでは腕を斜め前に出すように上下に動かしていきましょう
腕の上げ下げは30回程度を目安に行ってください
棘下筋の筋トレ方法は、横向きになった姿勢で肘を曲げて体幹につけます
そのまま腕を上げ下げするようにしていきましょう!これも30回程度行い、負荷が少ない場合は手に持つ重さを重くしたり、チューブを使ってください
肩甲下筋の筋トレは仰向けの状態で肘を曲げ耳の横に腕を置きます
そのまま手を上げ下げをしていきましょう
この動作も30回程度行いますが、この肩甲下筋の筋トレはその他の筋トレよりも負荷をかけた方が良い為、初めからチューブを利用した筋トレの方が良いかもしれません
最後に肩の再脱臼と予防についてですが、肩の脱臼によって靱帯や関節包が伸びてしまって緩くなるので再脱臼がしやすくなり、筋トレで筋肉を強くする事で再脱臼の予防になります!
肩のお悩みはもちろんお体の様々なお悩みは当院までお気軽にご相談ください