肩の痛みの原因として、物を持ち上げる際に肩の前側に痛みが生じることがあります。
この痛みの原因は、上腕二頭筋という「力こぶの筋肉」にあります。この筋肉は肩甲骨の関節上結節に付着し、上腕骨の溝を通って肘につながっています。
問題が起こりやすいのは、上腕二頭筋が通る上腕骨にある溝の部分です。筋肉がこの上腕骨の溝で擦られることで炎症が起こり、痛みが生じるのです。
なぜ筋肉が擦られるのかというと、筋肉は効率的に力を使うために最短距離を通ろうとする性質があります。上腕二頭筋は一部が水平方向から垂直方向に方向を変える特徴を持ち、刺激を受けやすくなっています。
特に40代以上の年齢層でよく発生します。
肩周りには多くの筋肉が存在しますが、肩の前側を押すと痛みがある場合は、上腕二頭筋の炎症が考えられます。
痛みが生じる主な原因は、仕事やスポーツなどで物を繰り返し持ち上げる動作です。また、重いものを持ち上げる際に筋肉が耐えられない場合や、力を入れた状態で無理に引っ張られた場合にも痛みが生じます。
繰り返しの動作や筋肉の硬さから徐々に痛みが生じることが多く、同じ動作を続けることが原因となります。
例えば、物を持ったままで持ち上げることを避けてみてください。物を持つ際には、手首を返して手の親指が内側になった状態から持ち上げるようにしましょう。
これにより肩の前側や上腕二頭筋への負担が減ります。
日常生活において、負担を減らす動作を取り入れることで筋肉に関連する痛みを軽減できます。
痛みが出る前に、違和感や疲れを感じる場合は、日常生活を見直してみることをおすすめします!