ダイエットをする前に
まずダイエットを考える際に大切になる事が褐色脂肪細胞を活性化させる事です。脂肪細胞には二種類があり、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。ダイエットをしようとする際に皆さんはどうしていますか?食べ物を食べないように我慢していませんか?とりあえず運動をしようとスクワットやジョギングなどを毎日続けていませんか?
もちろんダイエットをしようとする時に、食べ過ぎ飲みすぎは脂肪に変わるので食事の見直しは重要です。運動の習慣が少ないと食事で摂取した糖、たんぱく質、脂質などが基礎代謝で消費できずに体に脂肪として溜まっていきます。ダイエットをする上では、栄養の摂取量>消費量から栄養の摂取量<消費量に変える必要があります。
でも最も効果的にダイエットを成功させる為に必要になる知識があります。それが褐色脂肪細胞の刺激です。この褐色脂肪細胞を刺激する事が出来ると、より効果的にダイエットが出来ます。闇雲に食事を制限したり、運動をするよりも褐色脂肪細胞に刺激をするような行動をしていきましょう。
褐色脂肪細胞は寒さで活性化
ではこの褐色脂肪細胞についてですが、まず脂肪細胞は二種類あると言われています。それが白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞です。白色脂肪細胞は体の中にある脂肪で、いわゆる体脂肪と呼ばれるものです。皮膚の下や内臓など体中に存在します。この白色脂肪細胞は糖や中性脂肪をエネルギーとして蓄える貯蔵庫のような役割があります。栄養の摂りすぎによって余った栄養が非常時用として貯蔵される所が白色脂肪細胞であり、栄養が余れば余るほど大きくなったり、増えたりする性質を持ちます。
もう一つの脂肪細胞が褐色脂肪細胞です。この褐色脂肪細胞は寒さによって体温が低下した時に体温を上昇させる為に脂肪を燃焼させる細胞です。熱を発生させる細胞ですが年齢と共に減少していく細胞です。赤ちゃんの時から徐々に加齢とともに減少していきます。それは代わりの体温維持を行う骨格筋が発達していく為といわれています。ですが大人になっても褐色脂肪細胞は完全になくならずに残っていてそれが首や肩の周りにあります。
基礎代謝が高い子供は体温が高くなっているのはご存じでしょうか?それはこの褐色脂肪細胞が活性化しており常に脂肪を燃焼させているからです。そして褐色脂肪細胞の数が多くなっているとより基礎代謝が上がっている為に、太りにくく痩せやすい体になっています。子供の頃は冬でも余り厚着をしなくても大丈夫だったのに大人になると寒くて厚着をしているのは、この褐色脂肪細胞の活性化が出来なくなっています。その代わりに骨格筋を震わせて動かして体温を上げているのが私たち大人です。
運動不足で中年太りになる大きな原因が、この褐色脂肪細胞が刺激されずに年齢と共に減少している事です。昔と同じ量の食事で太ってきていませんか?確かにお酒の量が増えていたり運動を最近していないと思い当たる事は必ずあります。でもこれからダイエットをしようとするのであれば、食事や運動だけでなくこの褐色脂肪細胞を刺激して活性化する方がより効果的にダイエットを行えるはずです。
では褐色脂肪細胞を刺激する方法はどのような方法があるのでしょうか?
体を温め冷やす
大前提として褐色脂肪細胞の働きは体温の低下した際に体温を維持する為に体温を上昇させます。つまり体が冷える事で体温を維持する熱が必要であると刺激が褐色脂肪細胞に入る事で活性化します。褐色脂肪細胞が残っている首や肩の周りを中心にして温め冷やす事を交互に行う事で褐色脂肪細胞を刺激して活性化を促しましょう。お風呂に首まで使って、シャワーで冷やすなども効果的です。この際は温水が40℃、冷水は20℃を目安にして行いましょう。余り温度差が激しくなると心臓などに負担をかけやすくなるので注意してください。体の負担が大きい、心配な方は手を冷やして温める事でも褐色脂肪細胞に刺激が入りますので、こちらの方法もお試しください。
食べる事
食事も褐色脂肪細胞にとっては重要です。食べない事で体の中の褐色脂肪細胞も減ってしまうからです。もちろん食べ過ぎは栄養が余る事になります。食べる際にはよく噛み、バランスの良い食事を心がけましょう。
褐色脂肪細胞を活性化させる効果が期待できる食品としては。お茶に含まれるカテキンは褐色脂肪細胞を活性化させる働きがあります。唐辛子などに含まれているカプサイシンは交感神経を刺激する事で褐色脂肪細胞が活性化します。それ以外にもショウガやニンニクなども褐色脂肪細胞を活性化させる効果がありますのでこれらの食品を摂取していきましょう。
運動
運動によっても褐色脂肪細胞を活性化させる事が可能です。この褐色脂肪細胞を刺激する効果的な運動としては水泳や水中ウォーキングがあります。褐色脂肪細胞は体が冷えると体温を維持する為に活動します。そして交感神経の刺激によっても活動が行われます。つまり体が冷えやすく全身を動かす運動が水泳や水中ウォーキングとなります。もちろん全身を動かす運動であるウォーキングやジョギングなども効果的です。地域によっては水泳を継続して行う事が難しい事もありますが、最も効果的になる事として取り上げました。
そして運動によってダイエットがより効果的になる期間があります。何度も解説で取り上げていますが褐色脂肪細胞は体温の低下によって活性化します。つまり秋から運動をする事がダイエットにとっても効果的です。秋から段々と暑さが和らぎ冬にかけて気温は下がっていきます。冬からいきなり運動を始めるよりは秋から軽めにウォーキングやジョギングをして体を慣らしながら冬の運動に繋げていきましょう。
最後に
褐色脂肪細胞を活性化させる事が出来ると基礎代謝も上がり、お腹などに溜まっている脂肪を燃焼させやすくなります。特にダイエットで注意したい事は無理な食事制限です。体は栄養が無くなると一時的にダイエットが成功したように思えます。ですが体の栄養が無くなりやすくなると逆に溜め込もうと白色脂肪細胞が多くなり、褐色脂肪細胞は減少します。そして体の栄養が少なくなると筋肉も減少します。筋肉は基礎代謝に大きな影響があり、筋肉量が減ると基礎代謝も減ります。
食事制限ではバランス良い食事にし、過食にならないようにする事で食事を単純に減らす事ではないという事です。運動不足でも効果的な事は全身の運動や白色脂肪細胞がある腕や太ももやお腹の筋トレなどを行っていきましょう。その上で褐色脂肪細胞を活性化させる為に首すじを特に温め冷やすような刺激を与えていきましょう。
ダイエットは無理せず継続できるような習慣にしていきましょう。