腕を上げにくい原因(怪我や病気)
肩が痛くなって腕を上げにくい、そんな時の原因は何が考えられるのでしょうか?
まず考えたい事は、腱板損傷や五十肩です
怪我による肩の痛み、病気による肩の痛みが考えられない場合には関節の動きが悪くなっている事で腕が上げにくく、肩の痛みを感じる事があります
腱板損傷
電車やバスなどの吊り革を持つ姿勢で急ブレーキなどによるバランスの崩れを肩に力を入れる事で耐えようとするような動作などで鋭い痛みを感じ、腕を上げようとして肩の特定の箇所に痛みがある時には、腱板と呼ばれる肩甲骨周りにある筋肉の損傷を疑います

この腱板損傷時には腕を上げていく時、特定の角度の間で肩に痛みを感じます
腱板損傷時にはまずは安静に、それ以上損傷部分を刺激しないように固定などが必要になる場合があります
その後には肩の可動域訓練、腱板の筋力強化などで再発の予防が重要になっていきます
五十肩
五十肩は肩こりや腱板損傷後など、肩の関節に何らかの血行不良が起こる事で起こりやすくなります

症状としては夜寝ている際の激しい痛み、肩の運動は痛みが強くて動かせない事が特徴です
五十肩では肩を冷やさないようにする保温がとても重要なため、肩を冷やさない対策をしつつ痛みが酷い時にには早めに整形外科の受診をお勧めしています

腕を上げにくい原因(肩の筋肉が緊張)
何らかの怪我や病気以外でも肩の痛みや腕を上げにくくなります
では何が原因になって肩が痛いと感じるのでしょうか?
まず肩には腕を動かす為の筋肉、首を支え動かす為の筋肉、肩を安定させる為の筋肉など様々な筋肉が存在ます
腕を上げようとする時には、それぞれの筋肉が緊張したり反対側の筋肉が弛緩する事でスムーズな動きになっています
では一部の筋肉が硬くなっているとどうなるでしょうか?
緊張しようとした筋肉がすでに緊張していたら?
弛緩しなければいけない筋肉が緊張したままだったら?

関節はそれぞれの筋肉の緊張と弛緩によって適度な速さで動く事が出来ますが、正しい筋肉の働きが出来なくなると腕が上がりにくくなり、更に肩が痛いと感じやすくもなります
肩が上げにくいという症状がある時には、まず腱板損傷などの怪我や五十肩などの病気の影響を考える必要がありますが、これらの怪我や病気以外でも肩の可動域は変化し痛みになる事もあります
一番大切な事はそのままにしない事で、例えば自宅で肩の周辺を温めてみてその後に痛みや動かしやすさが変わるのかを確認する事です
特に段々酷くなっていく場合ではそのままにしない方が良いと考えています
体は治る力を持っていますが、じっとしていても治らない時や治るのが遅い場合があります
そんな時には当院まで是非お気軽にご相談ください