足関節捻挫

捻挫とは

足の捻挫は日常で起こりやすい外傷の一つです

足関節は脛骨、腓骨、距骨で構成され関節を補強する外側側副靱帯と内側側副靱帯に大別されており、足関節の可動域以上の負荷によってこれらの靱帯やその他筋肉など軟部組織の損傷を捻挫としています

足関節の捻挫ではこの足関節を内がえしをした事で起こる外側側副靱帯の損傷、外返しをした事による内側側副靱帯の損傷があります

足関節捻挫

つまり転倒の際などに外側が伸ばされたのか、内側が伸ばされたのかで損傷の箇所が変わります

通常であれば良く起こるのは外側が捻挫する事が多く、内側の捻挫の場合は通常よりも損傷が酷くなり骨折を併発する場合もあります

外側側副靱帯損傷

外側側副靱帯の損傷は足関節の内がえしによって起こります

この内がえしとは、足の裏が左足の方に向くような状態や足の甲を伸ばすような状態を指します

足関節捻挫

通常ではこの内がえしになりやすく、この内がえしになって捻挫となりやすい箇所が外くるぶしの周囲にある外側側副靱帯です

外側側副靱帯には靱帯の場所によって、前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靱帯の三つに区分され、この中の前距腓靭帯が最も多く見られます

足関節捻挫

この前距腓靭帯は足関節の内がえしの抑制機能と距骨を前方移動の抑制機能があり、この靱帯の損傷度合が高くなると足関節の内反動揺性、前方引き出し症状が著明となります

症状

外側側副靱帯損傷では、足関節の外側に痛みや腫れがあり、数日後には靱帯などの損傷によって皮下に出血しその血が外くるぶしから下の方に移動する事で皮下出血班がみられます

また受傷後には痛みの為に立つ事も難しい場合がありますが、しばらくすると歩く事は可能になる場合もあります

ですが痛みや腫れと損傷の程度が一致するわけではない事も念頭に置きましょう

受傷時と同様の動きを強制的に取らせると痛みが誘発、重症の場合には足関節の前方引き出し症状と足関節の距骨の位置が変化します

治療法

捻挫初期の段階では損傷の度合いに関わらず、RICE処置(現状では冷やしすぎないようにするべきとなっています)の原則に従い患部を冷やし、患部を心臓より高くしたり、患部の安静を保つ為にテーピングなどで固定をしましょう

損傷の程度にもよりますが、患部の状態を確認しつつ固定を2~3週間行いつつ関節の運動を行っていきます

損傷の程度や年齢などによっては手術を行う場合もあります

後療法

足関節では動かさない期間が長くなると関節の拘縮が起こりやすい為に、早期に関節の運動を行う必要があります

動かす事での痛みが出ない範囲、固定中であっても等尺性収縮運動(筋肉の長さが変わらないように使う運動)を行っていきましょう

足関節捻挫

固定などが外れた後には足関節の伸展(背屈)屈曲(底屈)の運動を指導や腓骨筋の筋トレなどで外がえし運動の回復を目指します

内側側副靱帯損傷

足関節の動きでは外がえしは起こりやすいですが内がえしは中々起こりません

それは足関節を動かしてみるとわかります

外がえしは楽にすぐできますが、内がえしはほとんど動きません

内側側副靱帯は外側側副靱帯に比べ強靭の為、内がえしが強制された場合には靱帯損傷の損傷に骨折を伴ったり、損傷度合は高くなっています

つまり内側側副靱帯の損傷では起こりにくいですが、損傷は酷くなりやすく損傷後に治りにくいものになります

足を変に捻ってしまって内側が痛い、腫れている際には捻挫と軽く見ずに整形外科への受診をお勧め致します

この記事を書いた人

大場接骨院

大場接骨院では様々な病院、整骨院、接骨院、整体院で元に戻ってしまう、変わらなかった痛みの原因に真摯に向き合います。
何処に行けばいいのかわからないその悩み苦しさ痛みを、原因の根本から改善し来院時とお帰りの際の変化を感じられる施術を行っています。