膝の構造について
膝には外側に腸脛靭帯、内側に鵞足というそれぞれ外側と内側に筋肉や靱帯がありその筋肉や靱帯によって下半身のバランスを取っています。
そして真ん中には四頭筋があり、この筋肉がある事で歩く際に膝、股関節を曲げています。
これらの筋肉、靱帯には使い過ぎや疲労等によって硬くなっていきます。
その上で硬くなっていくと膝も正しい位置で動かず、少し捻じれた状態で動くようになります。
この捻じれた状態がO脚やX脚になります。
これらの捻じれによって内側や外側で、筋肉や靱帯が擦れやすくなっていきます。
筋肉や靱帯が何度も擦れが起こり、その擦れている場所が少しずつ傷ついて炎症が起こり、痛みになっていきます。
膝の内側にある筋肉
膝の内側には鵞足と呼ばれる三つの筋肉があり、その三つの筋肉が膝の内側で筋肉の伸び縮みが出来なくなった状態から何度も引っ張られる事や骨に当たり擦られる事で炎症が起こり膝の内側の痛みになる事があります。
膝の内側にある三つの筋肉が、縫工筋、薄筋、半腱様筋になります。
縫工筋は腸骨の上前腸骨棘から始まり、斜めに太ももを通り内側に向かい脛の骨の脛骨粗面に付着します
薄筋は、恥骨という骨盤の下に位置する骨から太ももの内側にある筋肉です。
半腱様筋は太ももの後ろ側にある坐骨から内側を通り脛骨粗面である脛の前側に付着する筋肉で、この筋肉はハムストリングスの一部にもなる筋肉です。
これらの三つの筋肉が硬くなっていく事で、膝の内側の痛みの原因になる事が多いです。
これらの筋肉の緊張、負担を軽減する事が膝の内側に起こる膝の痛みを改善する事に繋がります。
膝の痛み改善
膝の運動
膝のお皿が足のつま先よりも内側に入っていると膝を傷めやすい為、まず初めに膝のお皿と足のつま先が同じ向きになるように運動を行っていきましょう。
足のつま先と膝が同じ方向になっていない状態では、太ももの内側や外側に負担が掛かりやすくなります。
歩いたり、ジョギングをする前に10回程、膝と足のつま先を同じ向きになるように動かす事で、膝の向きを意識し一部の筋肉のみに負担が掛からないようになっていきます。
この運動で膝が痛い場合は無理せずに、痛みの出ない範囲で行うようにしてください。
縫工筋のストレッチ
骨盤の外側から始まり、膝の内側を通り脛の骨の内側に付く筋肉になります。
股関節と膝を動かす際に使われる筋肉の為、胡坐や横向きで寝ていたりすると硬くなりやすい筋肉になります。
うつ伏せの状態から伸ばしたい側の足首を持ち外側に足を倒していきましょう。
膝が痛い時は膝が痛くない程度に倒していきます。
薄筋のストレッチ
恥骨から太ももの内側を通り、脛の骨の内側にある脛骨粗面に付く筋肉です
伸ばしたい側の足を後ろに動かし、足先を外に向けます。
骨盤が前傾しないようにし、股関節の内側寄りの部分が伸びている感覚があれば成功です。
半腱様筋
半腱様筋はハムストリングスと言われる太ももの裏側にある筋肉の一部です。
可能な限り膝を伸ばした状態から背中を伸ばします。
そのまま骨盤を前に倒すようにする事で太ももの後ろを伸ばしていきましょう。
大場接骨院では
今回は膝の内側にある筋肉が硬くなっていたり、膝の使い方で内側に負担が大きくなる事で炎症が起きやすく膝の痛みに繋がる事を解説していきました。
当院でもこれらの筋肉にアプローチを炎症が起こっている際には、超音波治療器などを使って施術を行っています。
内側に痛みが起こる場合は、筋肉の緊張、炎症を抑える事で痛みが改善する事があります。
改善してからも、同じような動き方をすると再発する事があり、その為に膝の運動を指導しています。
もし膝の痛みでお困りの方は、一度お問い合わせ、ご来院ください。