初めに
指先の関節がジンジンするような痛みが出ていませんか?
ぶつけたわけでもないのに痛みが出ていて、指が少し曲がっている事に気が付いた。
原因が分からず困ってしまい、どうすればいいのか悩んでいませんか?
ぶつけた事で痛みが出ているのであれば、ぶつけた事でその部分に損傷があり、痛みになります。
でも、何をしたわけでもないのに気が付いたら痛かった。
そんな時に何をすればいいのか、解説していきます。
指の構造について
指には腕の筋肉から続く腱がそれぞれの関節に付着し、その腱によって指を動かしています。
これは筋肉が指の関節にそのまま付着すると、太すぎて指が動かせなくなるからと言われています。
太くならない腱によって指は繊細な動きが可能になっています。
この指をスムーズに動かす為にあるのが、手首近くにある腱鞘という組織です。
この腱鞘も使い続ける事で痛みが出る事があります。
手首の使い過ぎによる腱鞘炎
そして指に付く腱の前に腱鞘という腱を守る鞘が存在しています。
この鞘の部分で腱が刺激によって瘤のようなものが出来たり、腫れていたりすると起こるのが腱鞘炎です。
腱鞘炎では腱の動きによって鞘の部分の動きが腫れ等で、制限されてしまい炎症が起こり痛みになります。
筋肉自体には血液の供給が多くあります。
腱には血液の供給が少なく、損傷をした際には治りにくいです。
特に指の筋力が弱くなっていたり手首をよく使うようになると、その分だけ負担が掛かっている指や腱鞘など特定の場所だけ痛くなる事があります。
また指先などは日常で何処かにぶつける事もありますし、挟んだり切ったりする事もあります。
手が一番身体を守る際に咄嗟に動く箇所になっています。
その指に関して、どれだけ考えてもぶつけたりした事が無い。
でもなぜか痛みが出ている時には何が考えられるでしょうか?
記憶にない時にぶつけていた
緊急事態の際には、身体は極度に緊張していて興奮している事があります。
そんな時はまず身体を守ろうと、無意識に動いている事があります。
その際にぶつけていたり、捻っていたという事はあります。
興奮状態が落ち着いた後に、痛みが出てきている場合はこの可能性が考えられます。
その際には指を動かして痛みが出ているか?
痛みが気が付いてからずっと痛いのか?
痛みが何時からあって、常に痛みが出ているのか?
何時から痛みがあったのか、痛みが強くなっているのか弱くなっているのか。
思い当たる事があって、その時から痛みが段々強くなっているのであれば痛みが出ている場所を冷やす事で炎症による痛みを軽減しましょう。
指先をぶつけた時に起こる突き指でも強くぶつけた際に腱が引っ張られる事で骨折になる場合があります。
それが下の画像にある骨折の可能性です。
この際は指を動かす腱が切れていたり、付着部から剝がれてしまっている為に指が動かない状態です。
もし痛みや腫れが強く出ている場合は、すぐに病院に行くようにしましょう。
へバーデン結節の可能性
指の変形や痛み、腫れがある場合には【へバーデン結節】が考えられます。
これは明確な原因がなく、特に40代以降の女性に多く見られます。
指の第一関節(DIP関節)に起こる炎症、腫れ、痛みを【へバーデン結節】。
指の第二関節(PIP関節)に起こっているものを【ブシャール結節】となります。
女性に多く起こりますが、男性でも起こる事はあります。
へバーデン結節の原因は女性ホルモンのバランス変化やストレス、指先に多く負担をかける事で起こります。
つまり、周囲に起こる出来事によってストレスからも【へバーデン結節】は起こってしまいます。
痛みは炎症が原因で起こります。
炎症の原因が使い過ぎだけでなくストレスやホルモンバランスによって起こるので、原因がはっきりとしない事、指先の変形もある場合はこの【へバーデン結節】が可能性として考えられます。
- 指先が曲げにくくなったと感じる
- 指先の関節である第一関節(DIP関節)に痛みがある
- 第一関節(DIP関節)が腫れている
- 第一関節(DIP関節)が変形(曲がってきている)
このような症状がある場合は【へバーデン結節】の可能性を考えていきましょう。
正確な診断は病院での、診察とX線での画像診断によって診断されます。
指先の曲げにくさでは、関節リウマチも考えられますが関節リウマチでは第一関節(DIP関節)で起こる事はほとんどなく、第二関節(PIP関節)や指先の関節から数えて三番目にある第三関節(MP関節)で起こる事が多いためです。
またそれ以外にも腱鞘炎やばね指などが起こっている場合もあります。
へバーデン結節について詳しくはこちらをご覧ください。へバーデン結節の原因と治療|日本手外科学会専門医の南川整形外科 (nambahandcenter.com)
大場接骨院では
【へバーデン結節】ではホルモンバランスや使い過ぎによって、炎症が起こる事で痛みになっています。
へバーデン結節の疑いを説明し、炎症を抑える為にテーピングでの安静。
指先だけに力を入れないように指先以外で筋力トレーニングも指導しています。
また食事での栄養も関係しており、たんぱく質やビタミン、ミネラルを多くとるようにする事。
抗炎症作用のある、ホウレン草、レタス、ウコン、魚の油、ブルーベリー、クルミなどを意識して摂取するようにしましょう。
油系としてはオメガ3系を摂取するようにし、オメガ6系は避けるようにすると良いと言われています。
使い過ぎも考えられるために、指先の腱から続く筋肉の柔軟性を取り戻す施術を行っています。
変形も起こる為、様子を見ながら改善がみられるようであればそのまま継続して行き、痛みや動きの改善が見られない場合は病院を勧める様に来院された方に伝えています。
今回は、相談できる場所が当院であった事から来院されました。
大場接骨院ではふとした痛みに対して原因を探し、改善する事を目指しています。
もし痛みがあって悩んでいるのであれば是非大場接骨院にお越しください。