腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎椎間板ヘルニアはどのような状態で、どうして起こるのでしょうか?
まず脊柱としてそれぞれ頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨が存在します
これら脊柱には頭部や体幹を支え関節の運動、脊髄の保護などの役割があります
脊柱が運動の軸となっていて、その運動を支える為に靱帯や筋肉が付着して前屈、後屈、側屈、回旋など脊柱としての運動があります
脊柱は体幹を支える為に弯曲をしており、頸部と腰部が前方に軽く弯曲し胸部と仙尾部では後方に軽く弯曲して頭部や腰部を支えるスプリングの役割と心臓などを保護しやすい構造になっています
さらに椎骨は腹側の椎体と背側の椎弓によって椎孔を囲みこの椎孔の重なりで脊柱管を形成し、その中に脊髄が入っています
それぞれの骨の間にはクッションの役割のある、椎間円板が存在しこの椎間円板には中心の髄核と外周の線維輪があります
そしてこの髄核は70%から80%の水分を含むゼリー状の柔らかい組織で、外周の線維輪は線維軟骨で輪状の層板を形成していますが、高齢になると含水量が減少して椎間円板が薄く硬くなって運動の制限を受けます
椎間板ヘルニアとは、この椎間円板に圧力がかかり中心に存在するゼリー状の髄核が飛び出してしまい、脊柱管を通っている神経を押すように圧迫する事で起こります
- 脊柱の腰椎に荷重が集中する
- 腰椎の間にあるクッションである椎間円板にも荷重がかかる
- 椎間円板が荷重に耐えられなくなった時に椎間円板の髄核が線維輪を壊して外に出てしまう
- 外に出た髄核が脊柱管にある神経に当たり、圧迫してしまう事で神経痛が起こる
これが椎間板ヘルニアとなる流れです
体にかかる荷重が一点に集中しやすい箇所が腰椎の4番、5番の間とされ、腰椎椎間板ヘルニアの好発部位でもあります
腰椎椎間板ヘルニアになった際には神経が圧迫されやすい姿勢になるとより症状が悪化します
特に体を反らすような動作は脊柱に負荷をかけやすく、体を反らす動作はしてはいけません
腰椎椎間板ヘルニアの改善方法
上記の様に椎間円板への集中した荷重によって、椎間円板の髄核が飛び出して神経を押してしまっている事が原因となっています
なので、基本的に整形外科での治療が最優先です
まず整形外科での治療を受け、リハビリなどを行い症状が軽減するまではしっかりと通院をしてください
症状が軽減し神経症状が落ち着いてきたら、今度は再発を予防する事が重要になります
では再発を予防する為に必要な事は何でしょうか?
それが脊柱の特に腰椎にだけ荷重がかからないようにする事です
何故腰椎にだけ荷重がかかってしまうのか?
脊柱は体幹を支え運動を行う関節の軸となっています
つまり体幹を支え運動を行う上で脊柱の弯曲が少なくなっていたりすると、体幹を支える事が難しくなり荷重が一部に集中してしまいます
この荷重の集中部位が腰椎の為、再発の予防には脊柱の弯曲を取り戻す事が重要です
脊柱の弯曲はどうすればいいのか?どの部分が問題になっているのか?
そんな時には当院までご相談ください