肩の疲労はロックが掛かりやすいです
腕を上げようとすると一定の高さから肩にロックが掛かったように引っかかってしまう事はありませんか?痛みもあるけど何だか最近腕が上げられない。そんな肩がロックしたような状態は何故起こるのでしょうか?
まず腕を日常的に上げていると、肩の周囲の筋肉は疲れやすく又硬くなっている事が多いです。筋肉は関節を動かす為、この筋肉に疲れが溜まっていて硬くなっていると筋肉本来の働きが出来なくなっています。そして筋肉が硬くなっているという事はその筋肉が動かすはずの関節の動きを固定する事になります。
つまり本来であれば腕を動かす為の筋肉が硬くなっている事で、腕を動かないように固定してしまっていると一定の範囲でから動かせないような状態になります。
そして肩の構造にも注意が必要です。肩は球関節であり多軸性関節です。肩は外転や内転、屈曲と伸展、外旋と内旋などの様々な運動が可能な関節です。その関節の運動は肩関節として構成されている鎖骨や肩甲骨の動きと上腕骨の動きによって可能になっています。
肩関節のどれかの骨に何らかの問題が起こると肩の運動がしにくくなったり、ロックが掛かるような状態になってしまいます。そして問題となっている骨が動かなくなっている=筋肉が疲れて緊張したままになっている事が多くあります。
つまり腕を上げる事が多くなっていると肩の周辺には疲れが溜まってしまいます。この腕を上げる動作をする筋肉に疲れがピークに達すると筋肉本来の関節の動きが出来なくなり動かせない状態となります。
改善は筋肉の疲労回復と血行の促進
腕を上げる時に肩にロックが掛かってしまう事に気が付いた際には、腕を上げた際に必ずどこかに症状があります。それは前側であったり肩の後ろであったりと人それぞれ違う場所かもしれません。ですが症状が一定の状態で常に起きている場合では改善するべき箇所はおのずと絞られていきます。もちろん何だか全体的に苦しい等はっきりしない場合もあります。
そこで自宅で改善を目指そうとする場合には、体全体の血行を促進するようにお風呂に入る事をお勧め致します。五十肩(肩関節周囲炎)などの肩の病気によって肩が痛くて動かなくなっている場合には基本的に痛みが強くなるか、痛みが減少する事は少ないです。
五十肩についての解説はこちらをご覧ください。
ですが筋肉の疲労によって肩がロックしてしまっている場合には肩にある硬くなった筋肉の緊張が緩んでいる状態では良い方向での変化が起こるはずです。でもどこの筋肉が硬く緊張しているかを特定する事は難しいです。その為最も簡単に筋肉の疲れを回復して血行を良くする事がお風呂で肩の周囲を温める事です。
肩まで温かいお風呂に入り、肩を擦ったり肩を動かすなどをゆっくり行ってください。少しずつ肩の周囲が温かくなってきてまた同じように腕を上げてお風呂に入る前と同じように肩にロックが掛かるかを確認してみましょう。肩のロックが減って腕が上げやすくなっていたら同じようなケアを続けていきましょう。
体の関節は日頃からのケアによって必ず症状は変化します。痛みは炎症などの問題もある為、安静にする必要もありますが、基本炎症が起こっている期間は1~4日位までで、それ以降は炎症が治まっていきます。炎症が治まってきたら少しずつ運動を行うようにする事が大切になります。今回の腕を上げると肩にロックが掛かるような関節の問題でも、同様に日頃からケアをしている事で症状の軽減や改善までが早くなります。是非日頃から体をケアしていきましょう。