骨折しやすくなる骨粗しょう症

骨粗しょう症について

骨粗しょう症ってどういうものかご存じでしょうか?

骨粗しょう症と聞くと骨が脆くなっている、骨折しやすい

じゃあどんな人に起こりやすく、予防は出来ないのか?

まず骨粗しょう症は閉経や加齢や生活習慣の乱れによって骨の強さが低下してしまい、僅かな力が加わるだけで骨折になってしまう疾患です

骨折しやすくなる骨粗しょう症

骨粗しょう症によって起こる骨が弱くなって起こる骨折を脆弱性骨折といい、特に椎体の圧迫骨折が多いです

椎体圧迫骨折とは、背中や腰の骨が圧迫され弱くなっている骨が潰れてしまう事です

骨粗しょう症では軽い動作であっても骨折が起こりやすく、気が付かない場合もある為とても注意が必要になります

また転倒した際には大腿骨の骨折も考えられ、この大腿骨骨折が起こると治療が長期間になる為にベッド上での生活も長くなってしまいます

骨折で知っておきたい事についてはこちらをご覧ください

ベッド上での生活が長ければ長いほど、廃用性症候群(寝たきりなどで体を動かす事が少なくなってしまい筋力の低下、関節の可動域の低下、臓器機能の低下、骨も更に弱くなり精神的にも不安定になっていきます)などとなる場合もあります

骨粗しょう症の原因は

ではこの骨粗しょう症の原因はどのようなものがあるのか?

骨折しやすくなる骨粗しょう症

閉経によって女性ではホルモンの分泌低下によって骨が弱くなってしまいますし、加齢によっても骨は弱くなってしまいます

更に生活習慣の乱れも骨が弱くなります

骨は常に同じ細胞ではなく、新陳代謝が起こっていて破骨細胞が骨を吸収し、骨芽細胞によって骨を作ります

大体4か月ほどでこのサイクルがあり、若い人では二年ほどですべての骨が入れ替わりますが、高齢者では五年ほどかかります

骨折しやすくなる骨粗しょう症

さらに女性ではエストロゲンが閉経によって欠乏していると骨の吸収が亢進される事で、骨を作る速度よりも骨を吸収する速度が速くなって骨が弱くなっていきます

骨粗しょう症の大きな原因はこの骨の新陳代謝のバランスが変化してしまう事で起こっています

骨は骨質とその表面にある骨膜、内部に造血機能がある骨髄、関節面にある軟骨質(成長期の骨間と骨端の境にもある)があります

  • 骨質には表層に緻密質、内部に海綿質があります
  • 骨膜は血管や神経が多く関節面には存在しない
  • 骨髄は赤色骨髄(造血作用がある)と黄色骨髄(造血作用が無くなり脂肪組織になっている)があり、胎児などはすべて赤色骨髄で加齢に伴い徐々に黄色骨髄となっていきます
  • 軟骨質には関節軟骨が関節の緩衝の役目があり、骨端軟骨が骨の長さの成長に関係しています

骨粗しょう症の予防

骨は吸収と骨を作る事を繰り返しています

この骨の新陳代謝がうまく出来なくなっていると骨が弱くなります

つまり予防として考えるものは、この骨の新陳代謝を維持する事となります

では骨の新陳代謝に有効なものとしては、食事療法、運動療法、薬物療法となります

食事療法

骨折しやすくなる骨粗しょう症

食事療法では骨を作り出しやすくする栄養をしっかり摂取する事ですが、どのような栄養素、食品がいいのか?

  • カルシウム:骨を作り出す為に大切なミネラル、乳製品や大豆、魚介や海藻類に多く含まれています
  • ビタミンD:カルシウムの吸収を促進や血中のカルシウム濃度を調節、鮭やイワシ、サバなどの魚介に多く含まれています
  • ビタミンK:骨の形成に作用する為、骨粗しょう症にも摂取すべき栄養素、ホウレン草や小松菜、パセリなどや納豆にも多く含まれています

運動療法

骨折しやすくなる骨粗しょう症

骨を強くする為には骨の長軸に対して負荷をかける事が大切です

骨は負荷が無くなると骨の密度が低下しやすい為、ウォーキングやスクワットなどで骨に負荷をかける運動をしていきましょう

運動をする際には外に出る事も有効で、日光を浴びる事でビタミンが生成されます

その事から骨粗しょう症予防にはウォーキングをお勧め致します

薬物療法

骨折しやすくなる骨粗しょう症

骨粗しょう症では治療薬として、カルシウムの吸収や形成を助ける薬や骨の吸収を抑える薬があります

骨粗しょう症の予防や改善には生活習慣の見直しと共に、栄養をしっかりと摂取し適度な運動で骨に刺激を与える事がとても重要です

体を動かす事は必ず体にとって良い作用があります

是非バランスの良い食事と適度な運動を継続して、健康な体を維持していきましょう

この記事を書いた人

大場接骨院

大場接骨院では様々な病院、整骨院、接骨院、整体院で元に戻ってしまう、変わらなかった痛みの原因に真摯に向き合います。
何処に行けばいいのかわからないその悩み苦しさ痛みを、原因の根本から改善し来院時とお帰りの際の変化を感じられる施術を行っています。