糖尿病での運動療法について

糖尿病って

糖尿病とはホルモンの一種であるインスリンの分泌不足や働きの低下によって、血糖値がコントロールできなくなり高血糖状態になる病気です

糖尿病での運動療法について

高血糖に長期間なっていると、脳梗塞や心筋梗塞などの血管の詰まり、失明や腎臓機能の低下なども起こります

そして糖尿病にはⅠ型とⅡ型に分類され、Ⅰ型は免疫や感染をきっかけに膵臓がインスリンを分泌する事が出来なくなって高血糖になるもの、Ⅱ型は肥満や生活習慣によって起こりインスリンの反応が悪くなっている状態です

大部分はⅡ型の糖尿病患者であり、初期では自覚症状が乏しく検査によって判明する事が多くあります

その一方で例えば口が渇く、多尿、倦怠感、体重減少などが最近感じられる場合には検査をするべき症状となっています

糖尿病の治療で運動療法

多くはⅡ型糖尿病であり、肥満や生活習慣によってインスリンの効果が低下している事で高血糖状態になっている為、インスリンの注射などによる薬物療法や生活習慣改善の為に糖の制限を行う食事療法や体内の糖を代謝する事で血糖値を下げインスリンの効果アップを目指す運動療法があります

糖尿病での運動療法について

基本としてはⅡ型糖尿病では食事療法と運動療法が主に治療としてあげられます

その中で運動療法が何故糖尿病に効果があるのか?

運動をする事で筋肉が使われていると糖と遊離脂肪酸が利用されます

運動を行うと筋肉の働きによって血流の改善と増加が起きて糖が細胞内に取り込まれやすくなり、内臓脂肪を減らす事で脂肪組織から生産されているインスリンの働きを妨害する物質の分泌を減らしインスリンの効果がアップします

有酸素運動と筋力トレーニング(レジスタンス運動)

有酸素運動ではランニング、ウォーキング、水泳、エアロビクスダンスなどで体の大きな筋肉を使う全身運動が重要です

糖尿病での運動療法について

大きな筋肉を全体的に使う事で上記のような効果が生まれる為です

筋力トレーニング(レジスタンス運動)は血糖値をコントロールする為に筋肉量をアップさせる目的で行います

筋肉量が増えると取り込める糖も増え、脂肪が減る為にインスリンの効果を妨害する物質も減る為です

筋力トレーニングとしてはダンベルなどの器具を使って行うものと、自重を使うスクワットや腕立て伏せがあります

糖尿病での運動療法について

器具を使う事でより負荷をかけやすくなる代わりに、何処でもできるものではない

スクワットなどは何処でもできる代わりに、負荷を調節する事は出来ないなどとメリットとデメリットがあります

運動の頻度や強度は週に3回、可能であれば毎日行う事が大切で、筋力トレーニングではややきつい位の運動で有酸素運動では20分程度行うようにしましょう

運動療法ですが、インスリンなどの薬物療法を行っている場合には注意も必要です

それはインスリンによって血糖値が下がりやすくなる為、運動を行っている事で逆に低血糖になる場合もあります

なので薬物療法と運動療法を行っている場合には、必ず低血糖の症状に注意してブドウ糖や軽食などを準備するようにしてください

低血糖の症状としては、イライラ、頭痛、動悸、眠気、集中力の低下などとなります

運動療法が禁忌になる場合

糖尿病で運動が禁忌になる場合もあります

禁忌となっている症状としては、空腹血糖値が250mg/dl以上、脱水や感染症がある、自律神経障害や合併症、心筋梗塞や肺の病気、骨や関節の病気などです

これらの症状、病気がある場合には運動をする前にしっかりと担当医と相談をするようにしてください

糖尿病の予防

肥満や生活習慣などによって、インスリンの効果が発揮されずに高血糖になると糖尿病です

つまり普段から運動や食事に気を付ける事が糖尿病の予防へと繋がります

生活習慣は問題が起こらないと改善しようとはしません

ですが少しだけ生活習慣の見直しから始めてみるのはそこまで難しい物ではないはずです

通勤通学時に少しだけ歩く事を始める、自転車で動くだけでも全身運動となります

毎日脂っこい物や甘い物を食べていれば、当然体に糖や脂肪が増えていきます

糖は甘い物だけではありませんが、多く食べれば食べるほど消費しなければ余ってしまいます

是非毎日を楽しく健康的に過ごす為に、少しだけ日常生活を見直してみましょう

この記事を書いた人

大場接骨院

大場接骨院では様々な病院、整骨院、接骨院、整体院で元に戻ってしまう、変わらなかった痛みの原因に真摯に向き合います。
何処に行けばいいのかわからないその悩み苦しさ痛みを、原因の根本から改善し来院時とお帰りの際の変化を感じられる施術を行っています。