捻挫とは
捻挫と聞いてどのような状態をイメージするでしょうか?
例えば足の捻挫と聞くと足をくじく、足を捻って足首が痛み、腫れがあるような状態は想像しやすいと思います
捻挫とは「骨と骨の間に起こる急激なねじれ等の激しい外力によって関節周囲の関節包や靱帯などの損傷」をいいます
つまり転んだり、つまづいたりする事によって関節に普段よりも急な力が加わってその関節周辺の損傷が捻挫と呼ばれる怪我になります
更に捻挫であっても、その関節の組織がどの程度の損傷であるか?も重要になってきます
捻挫でも関節に加わる力の分類として、急性と亜急性があります
急性では瞬発的な力によって関節運動が強制された際に起こるもの、つまり転倒などの影響で関節の周辺が怪我をした場合です
亜急性では、関節周辺の損傷が認知できない程度の力が何度も繰り返されて、段々と症状が現れてくるもの屋一定の損傷以上になると急激に症状が出るものがあります
捻挫の症状
捻挫の損傷の程度によって一度から三度に分類があります
- 一度:筋肉や靱帯の微小損傷で疼痛や腫れも少なく、圧痛や機能障害も軽く不安定性もないもの
- 二度:筋肉や靱帯の部分的な断裂があり、部分的な断裂の為に軽度から中等度の不安定性や機能障害もあるもの
- 三度:筋肉や靱帯などの完全断裂、関節の不安定性は著明であり、機能障害も高度である
捻挫の際に靱帯の損傷があると脱臼になりやすくなる為、肩などの捻挫などでは注意が必要です
強い力であればあるほど、関節にかかる負荷が強くなる為に損傷の度合いも高くなります
更に関節周辺の血管や神経、関節の衝撃を吸収する半月板などの損傷も確認する必要もあります
捻挫による症状としては疼痛(著しい場合は機能障害も伴う)、腫脹、筋肉などの損傷による皮下出血班、怪我をした部分を押す事による限局性圧痛、関節血腫があります
捻挫直後では、痛みによって筋肉などが緊張して靱帯の損傷を確認する事が難しい場合もあります
捻挫の際に注意する事
捻挫の際には、まず痛みや腫れがどの位あるのか?
腫れがすぐ現れていたり、痛みが強い時は無理せず救急車を呼びましょう
腫れがすぐに現れる場合には捻挫と同時に骨折が考えられるからです
骨折が考えられる場合には整形外科が一番です
ではスポーツや日常生活で転んだりして足首や手首などが痛い時は?
その際にはまずは痛みの出ている箇所を冷やして、心臓よりも高くして安静にしてください
怪我は損傷の程度によって、そのままある程度の期間安静にする事で治っていきます
でも明日からも動かないと…、早く治したい!という方は是非当院までお越しください