足首が腫れている際に
足は日常生活では重力によって血液などが下に溜まりやすく戻りにくい構造になっています
これは動脈は血管自体にポンプ作用がある反面、静脈は戻らないように弁がありますが周囲の筋肉の力を借りる事でポンプ作用を生み出しているからです
臓器や下肢の関節、血管に何らかの問題がある場合にはむくみや腫れが起こりやすくなります
むくんでいる状態では血液などが下に溜まって心臓まで戻りにくくなってしまっているので、ふくらはぎのマッサージ、下半身の運動によって筋肉のポンプ作用を活性化させる事で改善が見込めます
では足全体がむくむのではなく、一部が腫れている時にはどのような問題があるのでしょうか?
転倒など原因がある際には
まず足首が転倒などによって急に腫れてきた際には、骨折や捻挫の可能性があります
骨折の特徴としては自発痛があり、この痛みは骨折の可能性がある箇所に限定した痛みを感じます
そして骨折部を固定し安定させる事でこの痛みは減少します
骨折部の遠位を叩く事で起こる叩打痛、軸に向かって圧迫をする事で起こる軸圧痛等の介達痛もあります
骨折の際には骨髄、骨質、骨膜や周囲の軟部組織からの出血によって熱感がある腫れが起こります
また痛みによって骨折部の機能も障害されます
骨折の疑いがある場合にはすぐに整形外科へ受診するようにしてください
くるぶしの周囲が腫れている
痺れや痛みがある時や痛風などの病気があったり、腫れている箇所が赤く熱を持っていたり、腫れが慢性化している場合には数日以内にまずは整形外科への受診をお勧め致します
ではこのような症状も見られず足首で特にくるぶしの周囲が腫れている時には?
くるぶしの周囲が腫れていてぷよぷよする場合には滑液包炎が考えられます
この滑液包は骨と筋肉などの組織の間にあり、この滑液包の中の滑液によって体を滑らかに動かしたり、ショックを吸収するクッションのような役割を持っています
この滑液包に圧迫や摩擦によって炎症が起こると、滑液の過剰分泌によって腫れてきます
この滑液包炎で痛みも赤くもない場合には、冷やして安静して様子を見てください
痛みや赤みがある場合には化膿性滑液包炎の可能性もある為、抗生物質の投与など治療が必要になる場合がありますので注意してください
体は炎症を起こす事で腫れや痛みを引き起こします
原因があまり思い当たらなくても、日常生活の変化などで症状が現れる事があります
体で困った、痛いなどお悩みがありましたら当院までご相談ください