「座っていると肩こりが酷くなる人への対処法」

はじめに

皆さんは、じっと座っていると肩が凝ってくる経験をしたことはありませんか?座っている間に肩の凝りを感じて、動きたくても動けない状況に困ったことがあるかもしれません。

私自身も同じような経験をしたことがあります。じっと座っていると、徐々に肩や背中に辛さや痛みが生じ、座り方を変えたり少し動いたりする必要が出てきました。このように動かしたいのに動けない辛さは非常に理解できます。

では、なぜじっと座っているだけなのに肩が凝ってくるのでしょうか?この悩みの原因と改善方法について解説していきます。

肩こりの原因は?

  1. 姿勢の問題:正しい姿勢を保つことは非常に重要です。長時間の座位では、背中が丸まったり、肩が前に出たりすることがあります。これによって首や背中の筋肉に負担がかかり、肩こりが引き起こされます。
  2. 筋肉の緊張:長時間同じ姿勢でいることによって、特定の筋肉が緊張し続けます。特に、肩や首の周りの筋肉が硬くなり、血液の循環が悪くなることで肩こりが生じます。
  3. ストレス:ストレスは肩こりの一因となることがあります。ストレスが蓄積すると、筋肉が緊張しやすくなり、肩こりが悪化することがあります。

肩こりの改善方法とは

  1. 正しい姿勢を保つ:座っているときは背筋を伸ばし、肩をリラックスさせるようにしましょう。背もたれやクッションを使って腰や背中をサポートすることも重要です。
  2. 適度な休憩とストレッチ:長時間同じ姿勢で座っている場合は、定期的に休憩を取りましょう。休憩時には軽いストレッチや体操を行うことで、筋肉の緊張をほぐすことができます。
  3. デスク周りの改善:デスク周りの環境を整えることも肩こりの予防に役立ちます。デスクの高さや椅子の位置を調整し、正しい姿勢をサポートするようにしましょう。また、モニターの高さやキーボードの配置も重要です。
  4. ストレスの管理:ストレスは肩こりを悪化させる要因となるので、ストレスを軽減する方法を探しましょう。適度な運動やリラクゼーション法、ストレス発散の趣味などを取り入れることで、心身のリラックスを促すことができます。
  5. マッサージや温熱療法:肩こりを緩和するためには、マッサージや温熱療法も効果的です。自己マッサージや専門家によるマッサージ、温湿布や温めるアイテムを使った温熱療法などを試してみましょう。

以上の対処法を実践することで、座っていると肩こりがひどくなる状況を改善することができます。定期的な運動やストレッチ、姿勢の意識などを日常的に取り入れることも肩こりの予防につながります。もし肩こりが長期間続く場合や慢性的な痛みがある場合は、医師や専門家の意見を求めることもおすすめです。

じっとしていて肩が凝る原因は僧帽筋に

じっとしていて肩が凝る原因は、姿勢の悪さからくる「僧帽筋」の緊張です。僧帽筋は首から肩、背中にかけて広がる大きな筋肉です。

「座っていると肩こりが酷くなる人への対処法」

この大きな筋肉の下には首、肩甲骨、背中に別の筋肉が存在します。姿勢が少し前かがみになっていると、これらの筋肉が常に使われる状態になり、筋肉の緊張が強まってしまいます。

特に動かないようにじっとしようと意識すると、身体はさらに緊張してしまいます。

したがって、肩こりを解消するためには、まず姿勢を正すことが重要です。

僧帽筋が硬くなるのは姿勢の悪さから

「座っていると肩こりが酷くなる人への対処法」

僧帽筋が硬くなる原因は、姿勢の悪さによるものです。正しい姿勢を保てば、首や背中の筋肉以外の微調整を行う僧帽筋は使われず、骨の湾曲によって頭が支えられ、バランスが取れます。

しかし、動かないように座っている姿勢では、手が膝や太ももに添えられるような姿勢を取ることが多いです。この場合、腕が前に出ているため肩も前に出てしまい、段々と真っすぐ座ることが辛くなります。

そうなると首も前に出てしまい、背中は丸くなった猫背の姿勢になります。首が前に出ているため、首から背中にかけての筋肉を主に使って姿勢を保とうとします。

さらに同じ姿勢を続けると、同じ姿勢を保つために肩に力が入り、少し上に上がってしまう状態になります。このとき、僧帽筋が使われるのです。

姿勢が悪いために筋肉を常に使わなければならないため、じっとしているだけでも筋肉が緊張し、血行が悪くなって凝りが生じます。

凝りが生じると、なかなか緊張が解けず、その後も痛みが続くことがあります。

以上のような理由から、姿勢の悪さが僧帽筋の緊張を引き起こし、肩こりを引き起こす原因となります。

肩こりが続く場合は、姿勢の改善に加えて定期的な休憩やストレッチ、マッサージ、温熱療法なども取り入れることが重要です。

改善するために

「座っていると肩こりが酷くなる人への対処法」

改善するためには、僧帽筋だけでなく、「僧帽筋」の下に存在するさまざまな筋肉の緊張も緩める必要があります。

姿勢が悪くなると、これらの筋肉も緊張が強まります。

そのため、以下の方法を試して緊張を緩めることが重要です。

  1. ストレッチ:肩や背中の筋肉を伸ばすストレッチを行いましょう。例えば、肩甲骨を引き寄せるストレッチや背中を反らせるストレッチなどが効果的です。
  2. マッサージ:肩や背中の筋肉をほぐすために、自己マッサージや専門家によるマッサージを受けることを検討してください。特に、僧帽筋の下の筋肉にも注意を払いながらマッサージを行うと良いでしょう。
  3. エクササイズ:背筋や肩の筋力を強化するエクササイズを取り入れることも有効です。例えば、背筋を鍛えるための背筋伸展や、肩の筋肉を鍛えるための肩プレスなどがあります。
  4. 正しい姿勢の保持:姿勢を正すことで、僧帽筋をはじめとする筋肉の緊張を軽減することができます。背中をまっすぐに伸ばし、肩をリラックスさせるように意識しましょう。
  5. 休憩と運動:長時間同じ姿勢を続けることは避け、定期的な休憩や身体の動きを取り入れましょう。少し立ち上がって体操をしたり、肩や背中の筋肉を緩める動きを行うことで、血液の循環を促進し緊張を緩めることができます。

肩こり改善ストレッチ1(肩甲挙筋を伸ばす)

肩甲挙筋は肩から首にかけて伸びる筋肉で、同じ姿勢が続くと硬くなってしまうことがあります。

以下の方法で肩甲挙筋を伸ばすストレッチを行ってみましょう。

  1. 椅子の後ろ側を手でつかみます。
  2. 肩甲骨を下げたまま、反対の手で頭を斜めに押すようにします。

この動作により、肩甲挙筋にストレッチがかかります。

注意点:

  • 無理な力を加えず、痛みを感じるような場合はストレッチを止めましょう。
  • 姿勢を正しいままで行うことが重要です。背筋を伸ばし、肩をリラックスさせましょう。
  • 姿勢や筋肉の状態によって、ストレッチの感じ方や効果が異なることがあります。

このストレッチを定期的に行うことで、肩甲挙筋の硬さを緩和し、肩こりの改善に役立てましょう。ただし、個々の体の状態に合わせて行うことをおすすめします。

肩こり改善ストレッチ2(僧帽筋上部を伸ばす)

僧帽筋上部は肩から首にかけて広がる筋肉で、肩こりの改善に効果的です。

以下の方法で僧帽筋上部を伸ばすストレッチを行ってみましょう。

  1. 椅子などに座ります。
  2. 伸ばしたい側の肩を下げるため、後ろ手にして椅子の縁を掴みます。
  3. 頭を前と横に倒したまま、伸ばしたい側の肩を見るような姿勢をとります。
  4. そのまま反対の手で伸ばしたい側に頭を傾けるように押します。

この動作により、首から肩にかけて付く筋肉、つまり僧帽筋上部にストレッチがかかります。

注意点:

  • 力を加えすぎず、痛みを感じるような場合はストレッチを中止しましょう。
  • 姿勢を正しく保つことが重要です。背筋を伸ばし、肩をリラックスさせましょう。
  • 個々の体の状態や柔軟性に合わせて、ストレッチの強さや範囲を調整しましょう。

肩こり改善ストレッチ3(胸鎖乳突筋を伸ばす)

胸鎖乳突筋は鎖骨から顎の横にかけてある筋肉で、肩こりの改善に効果的です。

以下の方法で胸鎖乳突筋を伸ばすストレッチを行ってみましょう。

  1. 伸ばしたい側の鎖骨や肩に手を置きます。
  2. 手で下に押すような力を加えながら、反対に頭を倒し、伸ばしたい側を見るように顔を向けます。
  3. 顎を引いたまま、上を向くような姿勢をとります。

この動作により、鎖骨から顎の横にかけてある筋肉、胸鎖乳突筋が伸ばされます。

姿勢改善ストレッチ

姿勢が猫背になると、胸の筋肉が縮んでしまい、胸を張ることが困難になります。姿勢を改善するためには、背中の筋肉だけでなく、胸の周りの筋肉も伸ばしやすくする必要があります。

以下の方法で胸の筋肉を伸ばすストレッチを行ってみましょう。

  1. 肘を曲げた状態で、手から肘で身体を支えるように体重をかけます。
  2. 同時に胸を張るように意識しながら、ゆっくりと胸を前に伸ばしていきます。

もし壁などの平面が近くにある場合は、以下の方法も試してみてください。

  1. 壁に向かって立ち、伸ばしている側と反対に身体全体を向くようにします。
  2. 胸を張るように意識しながら、ゆっくりと身体を壁に向けて回転させます。

このようなストレッチを行うことで、胸の周囲の筋肉が伸びやすくなり、姿勢改善に役立ちます。

姿勢改善運動

肩こりの原因となる猫背姿勢を改善するためには、胸のストレッチだけでなく、背中の僧帽筋下部を適切に使えるようにする運動が重要です。これにより、背筋を伸ばしやすくなります。

以下の方法で僧帽筋下部を強化するための運動を行ってみましょう。

  1. うつ伏せの状態で、腕を伸ばしたまま腕を上にあげるように動かします。
  2. 無理をせず、自分の動かせる範囲内で行いましょう。

この運動により、僧帽筋下部が強化され、背筋を伸ばしやすくなります。

姿勢を良くするためには、様々な筋肉の柔軟性を取り戻す必要があります。しかし、一朝一夕で劇的な変化を期待することは難しいです。

凝りが強く出ている場合は、ストレッチや全身を動かすための運動も取り入れることをおすすめします。例えば、プールで泳ぐことやジョギングなどの有酸素運動を行ってみると良いでしょう。

「座っていると肩こりが酷くなる人への対処法」

ただし、無理な運動や痛みを感じる場合は中止し、自身の体の状態に合わせた範囲で行うことが重要です。

姿勢改善には時間がかかる場合もありますので、継続的な取り組みと根気が必要です。また、個々の体の状態や症状に合わせて、医師や専門家の指導を受けることもおすすめします。

大場接骨院では

「座っていると肩こりが酷くなる人への対処法」

同じ姿勢が続くことによって筋肉の血行が悪くなり、伸び縮みが制限されることがあります。

まず、左右の差や痛みがどちらに出やすいかを確認した上で、特に硬い凝りの塊が筋肉の中に存在することを重視し、その凝りを重点的に血行を良くする施術を行います。

筋肉全体が硬くなることは稀であり、凝りの塊を解消することで筋肉全体の動きが改善されます。

継続的にストレッチを行い、無理のない運動を心掛けていくことが重要です。

大場接骨院では、症状や一人一人に合わせた施術も行っておりますので、ぜひご来院ください。専門的な施術を通じて、お客様の筋肉の動きや血行を改善するお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

大場接骨院

大場接骨院では様々な病院、整骨院、接骨院、整体院で元に戻ってしまう、変わらなかった痛みの原因に真摯に向き合います。
何処に行けばいいのかわからないその悩み苦しさ痛みを、原因の根本から改善し来院時とお帰りの際の変化を感じられる施術を行っています。