初めに
寝ていてトイレに起きようと足を付いたら急に膝が痛くなって足が付けなかった。
屈伸運動をしていて急に膝が痛くなって屈伸できなくなった。
長時間膝を曲げていた状態から、足を伸ばそうとしたら膝が痛くてそれ以上伸ばせなくなった。
そんな急に起こる膝の痛みの経験はありませんか?
同じような動きをしても、痛くなる時と痛くならない時があって何が原因かわからずに困っていませんか?
そんな急な膝の痛みの原因は膝の滑膜にあるかもしれません。
そんな膝の痛みが起こる滑膜ヒダ障害について解説していきます。
滑膜ヒダ障害(タナ障害)について
滑膜ヒダ障害とは何でしょうか?
これは私たちがお母さんのお腹の中にいる頃まで遡らなくてはいけません。
お腹の中で段々と大きくなっていく過程で関節に滑膜があるのですが、それが残ってしまう事があります。これが滑膜ヒダと呼ばれるものです。
膝の関節内には膝蓋上滑膜ヒダ、膝蓋下滑膜ヒダ、膝蓋内滑膜ヒダ、膝蓋外滑膜ヒダの四つの滑膜ヒダが存在しています。
その中でよく問題となるのが膝蓋内滑膜ヒダになります。
この膝蓋内滑膜ヒダは膝の関節を曲げ伸ばしの時に、膝の内側(膝蓋大腿関節内)で挟まれることで痛みが出る症状です。
これを滑膜ヒダ障害(タナ障害)といいます。
特に若い女性に多く、運動をしている時に膝の内側に膝の中でぎゅっと挟まれ痛みが出ていきます。
その後しばらく引っかかっている感じや違和感が続き、膝の内側を触ると痛みがあると思います。
後は膝を曲げ伸ばしするとコリッコリっとした音(クリック音)が膝の内側からします。
痛みが出たらどうすればいいのか?
治療法としては固定や運動の中止をして、膝を動かさないようにしての安静が基本です。
何度も屈伸などの曲げ伸ばし、階段の上り下り等によって炎症が起こってしまう事と膝の関節で挟まってしまう事で強い痛みになります。
安静にする事で炎症を抑え、再度膝の関節の間で挟まる事を阻止していきます。
例えばこの際に膝が90°以上曲げられるなら安静からストレッチ等を行って再発予防を目指していきます。
ですが90°膝が曲がらない時や痛みが減らない、引っかかる感じがずっと続くようであれば手術も考えていかないといけなくなります。
手術の判断は病院になりますので、今回は90°膝が曲げられる方向けです。
症状や基本的にまず安静にして痛みを減らしていった後はどうすればいいのでしょうか?
滑膜ヒダを予防するには
膝は日常生活での座っている姿勢や歩いている時の膝の向きによって、痛みが出やすくなります。
座っている時に膝を組んでいたりしませんか?
滑膜ヒダ障害の人で右の膝が痛い人であれば、右膝を組んでいて足を下ろそうとした時に違和感や痛みが出ていませんか?
立ち上がろうとした時に違和感や痛みが出ていませんか?
何度も膝を曲げ伸ばししていると、滑膜ヒダの炎症が起こりやすくなります。
炎症が起こり続けると滑膜ヒダ自体が厚くなっていき、膝の関節の間に挟まりやすくなっていきます。
この滑膜ヒダの炎症を起こさないように、急な運動を控えたり膝の周囲にある筋肉の柔軟性を保つようにする事が必要になってきます。
膝の向きに気を付ける
膝の周囲にある筋肉はどうすると硬くなっていくのでしょうか?
それは、歩いていたり、走っている時の膝の向きが関係してきます。
膝のお皿が正面を向いた状態で足先も同じ方向を向いていると膝はスムーズに動かせます。
ですが、膝が正面を向いているのに足先が内側になっている状態であれば膝はスムーズに動けず、膝の外側や内側に圧がかかった状態で動かさないといけなくなります。
これが日常的に続くと、膝の周りにある筋肉が少しずつ硬くなり膝のお皿を押さえつけてしまいます。
押さえつける力が強くなると、膝のお皿が動きにくくなりスムーズな膝の運動は出来なくなります。
まずは膝の位置を気を付けてみましょう。
立ち上がる時や座っている時、歩いている時に少し下を向いて膝の位置と足先を見てください。
大体は膝が内側に、足先が正面になっている内股気味になっていると思います。
この歩き方、座り方では膝の内側に無理な力が入りやすくなってしまい、太ももの内側の筋肉も硬くなりやすいです。
そうなると内側の筋肉と外側の筋肉のバランスが崩れて、座っていたり歩いていたりする時に膝の位置が悪くなっていきます。
膝のお皿をマッサージ
まずは自分の座り方や歩き方を確認してから必要なケアを行いましょう!
これは膝の動きをよくする方法ですが、ベッド等に片足を伸ばした状態にします。
伸ばしたまま膝のお皿の周りに手を置き上下左右10回程ゆっくり動かしていきます。
次に膝のお皿の上で真ん中に右手の人差し指を置いて小指が触っているあたりを確認してください。その膝の外側も硬くなっていると思いますので、そこも円を描くようにゆっくりと揉んでいきましょう。
次は先ほどと同じようにお皿の上で真ん中に左手を置いて小指があるところから指一本分内側の周辺も硬くなっていると思います。
ここも揉んでいきましょう。
指が疲れるようならゴルフボールや野球のボールなどを押しながら転がしてみるのもいいかもしれません。
太ももの前をストレッチ
動画では壁に手を付いていませんが、バランスを崩さないように壁に手をついて行うようにしてください。
膝の裏からふくらはぎをストレッチ
膝を曲げる際には太ももの筋肉だけでなくふくらはぎの柔軟性が無いと、スムーズな膝の動きは出来なくなります。
踵だけを床に付け、背筋を伸ばしたまま上半身を前に傾けていきましょう。
踵が痛い時は床にタオル等を敷き、無理しない程度にストレッチしてください
膝の向きを正しい位置に
次は膝の位置を内側にいかないように痛みが出る足を少し前に出します。
この運動を毎日する事で膝が内側に行かないように癖をつけていきます。
大場接骨院では
当院では膝の痛みでも、何処が痛くなっていて、どうすると痛みが出るのか?
歩き方はどうなっているか?を確認した上で施術を行っています。
膝の痛みに関しても軟骨のすり減り、半月板や靱帯の損傷だけでなく、足のつき方、股関節の動きの悪さなどの影響でも膝の痛みに繋がる場合があります。
膝の動きをよくする為に、その周囲だけでなく全体的な施術が必要になる事もあります。
そして当院で一番気を付けているのが、何のために施術をしているかしっかりと説明をするようにしています。
身体が痛くなっている時に、何故痛くなっているのか?を知る事で自己ケアも出来るようになって痛みのある生活から痛みのない生活や痛みの出にくい生活にする為に大場接骨院を是非ご利用ください。
お気軽にご相談、お立ち寄りください。