原因は?
うつ伏せになっていると腰が痛くなったり、体を反らしたりすると腰が痛くなったりしませんか?
原因は仙腸関節にあるかもしれません!

仙腸関節とは腰の下にあるお尻周りの関節になります。
なぜ仙腸関節が関係するのでしょうか?
それは腰を使って体を起こそうとする際に仙腸関節も少しだけ傾くように動きます。
腰だけでなくそれ以外の背骨も協調して動くことになります。
仙腸関節が動かないと体を前に倒したり後ろに反らしたりする際、背骨がうまく動かずに力の入りやすい腰周りにある筋肉が頑張ってしまいます。
使われやすい筋肉に負荷がかかるようになってしまうと段々とその筋肉が硬くなっていきます。
硬くなってしまえば動かす際に筋肉がうまく伸びなくなるので痛みが出てしまいます。
改善するには
原因が仙腸関節であると考えた場合どうすればいいでしょうか?
仙腸関節自体はほんの少し数ミリしか可動域はありません。
でもこの仙腸関節によって背骨全体がバランスよく動かせるようになります。
仙腸関節をスムーズに動かせるようになると、背骨全体も正しく使えるようになるため一部の筋肉だけが頑張るような事が無くなります!
ではどうすれば仙腸関節がスムーズに動かせるようになるのでしょうか?
お尻には様々な筋肉がありますが、特に硬くなりやすいのが梨状筋と殿筋になります。

梨状筋は仙腸関節の一部である仙骨から太ももの骨である、大腿骨に付きます。
殿筋は大殿筋、中殿筋、小殿筋とあり姿勢を保っている時によく使われます。
これらが立ち仕事や座っている時間が長い人だと筋肉を常に使うことになり硬くなってしまいます。
特に梨状筋が硬くなってひどい時は足に痺れや痛みが出るようになります。
これが梨状筋症候群といわれるものです。
筋肉が硬くなってしまい血行が悪くなると周りを圧迫してしまい結果神経を常に押している状態になり痺れや痛みに繋がります。
これらの筋肉をほぐしていく事でこれらの症状を改善させる事が出来ます。
梨状筋ストレッチ
椅子に座った状態で片足を胡坐かくようにしたまま身体を倒していきましょう

この際勢いをつけずにゆっくりと息を吐きながら行ってください。


お尻が伸びている状態で1~2分程伸ばしていきましょう。これを反対も行います。
これを毎日続けることでお尻の硬さが減り柔軟性がアップしていきます。
ストレッチはゆっくり伸ばしゆっくり戻すこれを続けていくと段々身体を倒すのもより深くできるようになっていきます。初めは難しくともできる範囲で行ってみてください。
仰向けになった状態で片方の膝を立てます。
そのまま立てている膝にもう片方の足を置き、立てている膝を両手で抱えるように持ちます。
そのまま体に付くように引っ張る事でストレッチになります。
四頭筋ストレッチ
仙腸関節の寛骨部分に付く四頭筋が硬くなっていると寛骨を引っ張る事になってしまいます。
その結果寛骨が前に傾いたまま固定され、仙腸関節の動きも制限されてしまいます。
骨盤の動きをよくする為に四頭筋もストレッチしていきましょう。

腸腰筋ストレッチ
腰の前にある筋肉で骨盤と大腿骨に付きます。

この筋肉も硬くなりやすく、硬くなると反り腰の状態になっていきます。
腰が反っている状態になると、そこから腰を曲げたり伸ばしたりする事でより腰の筋肉に負担が掛かりやすくなってしまいます。
腰痛にはこの腸腰筋の柔軟性がとても大切になりますので、しっかりとストレッチをして柔軟性が無くならないようにしていきましょう。
最後に

腰痛は様々な筋肉が硬くなっている事で起こります。
日常生活での癖で、硬くなりやすい筋肉は人それぞれです。
原因も一つではなく、複数の原因があって最終的に身体の何処かに痛みとして現れます。
ストレッチも片方はとても辛く逆に反対は結構楽だったりと、左右差が出てくる場合があります。
私たちの日常生活ではバランスよく左右を使う事自体が難しく、必ず偏りがあります。
その偏りを筋肉でバランスを取り生活をしています。
筋肉の負担が続き筋肉が付かれてきたときに、痛みが現れていきますので是非様々なストレッチで身体の負担を減らすようにしていきましょう。