はじめに
ヘルニアになった人にしかわからない痛み、辛さがあります。
私は経験がありませんが、周りの人でヘルニアになって救急車で運ばれたり、疲れが出てくると足の感覚がないという話も聞きました。
痛みで動けない、痺れが出てきてしまう。
そんなヘルニアについての解説と原因を記事にしました。
ヘルニアとは

上の画像のようにヘルニアとは骨と骨の間にある椎間板内の髄核が飛び出してしまい、神経を圧迫することで関係する神経支配領域に痛みや痺れが出てきてしまいます。
腰の下のほうであれば足の先や足の甲だったり、腰の真ん中だったら足から脛、膝だったりと痺れや痛みの範囲は変わってきてしまいます。
ヘルニアの原因は何か?それは姿勢の悪さや遺伝もありますが、本来なら中心で体重を支えていなくてはいけない骨に中心以外で体重を支えることで骨の内部にある椎間板にひびが入り中にある髄核に圧力がかかり飛び出してしまうのです!
本来であれば多少の圧力では髄核が出ないように椎間板があるのですが、それが壊れ出てきてしまいます。
ヘルニア鑑別テスト

検査法としてはSLRテスト(神経伸長検査)を行い腰部椎間板ヘルニアを鑑別します。
腰部の椎間板ヘルニアではこれが一番大切なテスト法になります。
仰向けで寝てもらい痛みが出ている足を外側や内側にしたり、捻ったりせずにまっすぐにして踵を片手で支えます。
もう片方の手で痛みが出ている足の膝の上に手を置き膝が曲がらないようにしながら踵を持ち上げていきます。
健常者、痛みが出ていない人であれば70°~90°までは痛みなく足を上げられます。
途中で坐骨神経の範囲太ももの後ろに痛みが出てくるようであれば、角度と痛みの発生場所と痛み方を記録し次のテストを行います。
次はWLRテスト(神経伸長検査)です。
これはSLRテストを反対の痛みのない足で行う事で、痛みのあるほうに痛みが出たら陽性となり腰部椎間板ヘルニアの可能性が極めて高くなります。
FNSテスト(神経伸長検査)です。
これの目的としては上部腰椎椎間板ヘルニアを鑑別していきます。
ただし腸腰筋、大腿直筋等の筋肉が原因でも陽性になってしまいます。
実施方法としては腹ばいで寝た状態からしびれや痛みのある足で膝を90°曲げて片手で足を持ち上げ、もう片方の手でお尻が一緒に動かないように押さえます。
これにより股関節を伸ばしていくと太ももの前に痛みが出てきた場合は、上位腰椎椎間板ヘルニアの可能性が出てきます。
最後に

ヘルニアの可能性がある場合は接骨院での施術をせずに、すぐに整形外科に行っていただきます。
症状の軽減としては牽引をすることで、内部にかかる圧力を減らししてくことが必要です。
また姿勢を改善していき、再発を予防していく事が重要になります。
ヘルニアは中々治らないものですが、姿勢改善で骨の中にかかる圧力が少なくなればそれだけでも大分違うと思います。
痛みが長く続いていたり、痺れが強く出ている場合は自己判断せずに専門の病院に行くようにしてください。