なぜ長時間車に乗っていると腰が痛くなるのか?
- 腰部への負担と筋肉の疲労 長時間同じ姿勢で座っていると、腰部にかかる負荷が増えます。腰椎の周囲の筋肉は緊張し、血流が悪くなることで酸素や栄養供給が減少し、筋肉の疲労が生じます。これにより、腰部の筋肉が固くなり、腰痛が現れることがあります。
- 悪い姿勢と脊椎の負担 適切な姿勢を保たずに座っていると、脊椎への負荷が増えます。例えば、腰を丸めたり、背もたれから離れて座るなど、脊椎の自然なカーブが失われることがあります。これにより、腰椎や仙骨に余分な負担がかかり、腰痛が発生する可能性があります。
- 振動や振り子運動の影響 車の乗車中に振動や振り子運動が発生することも腰痛の原因となる可能性があります。振動は腰椎に負荷をかけ、筋肉の緊張を引き起こすことがあります。また、振り子運動は体を横方向に揺さぶることで、腰部の筋肉を負担することがあります。
座っていて腰が痛くなる原因
運転中や長時間の座席利用中に腰が痛くなる理由は、座席に深く座らずに腰を中心にした筋肉への負荷がかかるためです。
実際に運転中の姿勢を思い浮かべてみると、座席から少し前に出た姿勢になっていることが多いでしょう。
頭まで座席に密着させると周囲の確認が難しくなるため、自然と頭から背中までの一部分が座席から離れてしまい、やや前傾の姿勢になります。
このような姿勢では、運転中の振動や揺れに耐えるために首から背中、腰の筋肉が常に緊張し続けることになります。
短時間の運転では筋肉の緊張も短期間で解け、同じ姿勢が続くことも少ないため、腰痛を引き起こすほどの負荷は生じにくいです。
しかし、長時間の運転や乗車では同じ姿勢での筋肉の緊張が続き、血行も悪くなります。
座席に深く座って正しい姿勢を保つ時間よりも、前かがみに座って周囲を見たり、運転中にほとんど動かない時間が長くなることが多いのです。
原因は姿勢が関わっています
前かがみの姿勢で座っていると、首から腰までの筋肉が常に緊張しているため、腰が痛くなることがあります。
腰の痛みを感じる人だけでなく、肩こりを感じる人もいます。
この痛みの原因は、緊張している筋肉が首から腰まで広がっているからです。
筋肉は、重なり合っている部分があり、一つの筋肉が硬くなると、重なっている他の筋肉も少しずつ硬くなっていきます。
さらに、前かがみの姿勢のままで身体を左右に曲げたり、スピードが変化したりするときには、身体の筋肉を緊張させて耐えながら乗る必要があります。
座っている間に大きな動きはないかもしれませんが、姿勢を維持するために必要な筋肉が緊張します。
この緊張が積み重なると、身体の弱い部分や負担が大きくなった箇所に痛みが現れるのです。
前かがみの姿勢では、首から腰の筋肉は少し伸びた状態になっています。
伸びた状態が続くと、筋肉は常に縮もうとして緊張し続けるようになります。
この緊張した筋肉の中で、最も負担がかかりやすい部位が腰です。
運転中に首が前に出ることで、首の緊張が始まり、背中に広がり、最終的に腰の筋肉まで緊張し、痛みが現れます。
腰の痛みを改善するには
まず、車に乗っているときの姿勢を見直してみましょう。
おそらく、正しい姿勢で座っていない可能性があります。
自分自身も座っている姿勢を気にしてみると、腰に少し隙間があることに気付きました。
そしてそして私の場合は2時間程、車に乗っている間に右腰が痛くなってきました。
これを見ている方も、もしかしたら最初は車に乗っていても痛みを感じなかったけれど、段々と痛くなってきたり、外でちょっとストレッチ等をしても痛みが変わらなかったりしませんか?
その後、再び車に乗って座るとまた痛みが現れることもあるかもしれません。
それは車に乗って座っている姿勢が少し前かがみになっているためです。
そんな時は首を座席にフィットさせると腰がかなり楽になることがあります。
なぜなら、座っている時どこかに隙間があると、そこから筋肉の緊張が始まるからです。
まずはしっかりと深く座り、頭も座席にしっかりとつけるようにしましょう。
腸腰筋ストレッチ
長時間座っていると、お腹の奥にある腸腰筋が硬くなってしまうことがあります。
この問題を改善するためには、お腹を伸ばすことが大切です。
お腹を伸ばすと背筋も伸びやすくなります。
たとえば、サービスエリアなどで行う場合は、下に何かを敷いたり、膝が地面に着かない程度に腹筋を伸ばすようにしましょう。
梨状筋ストレッチ
座っている状態では、お尻の筋肉も硬くなりますので、お尻を伸ばすようにしましょう。
お尻が硬くなると骨盤の動きが制限され、腰に負担がかかりやすくなります。
車に乗っている間は、微細な振動や曲がるときにかかる遠心力に対抗するために、身体の筋肉が緊張して働いています。
そして骨盤の動きが制限されていると、大きな筋肉である腰や背中の筋肉が常に使われてしまいます。
これを防ぐためにも、お尻の筋肉をしっかりとストレッチすることが重要です。
座っている状態で行う臀部(おしり)のストレッチを取り入れましょう。
広背筋ストレッチ
車に乗っていると、腰から腕の前にかけての広背筋も硬くなってしまうことがあります。
広背筋は背中や腰のサポートを担う重要な筋肉ですが、長時間同じ姿勢で座っていると緊張し続け硬くなります。
この状態が続くと、背中や腰に負担がかかりやすく痛みに繋がりやすくなります。
そこで、広背筋を伸ばすストレッチを行いましょう。背中や腰を伸ばす動作を取り入れることで、広背筋の硬さを緩和することができます。
他のストレッチと同様に、正しい姿勢を保ちながらゆっくりと行いましょう。
大場接骨院では
車に長時間座っている際に起こる腰痛の原因と改善方法を紹介してきました。
休憩中に実施できる改善ストレッチをぜひ試してみて、辛い腰痛を解消していきましょう。
当院では、姿勢の改善から腰の痛みに対する施術も行っています。
痛みが出ている状況や原因を考え、それに基づいて適切な施術を行うことを心がけています。
また、施術前と施術後で痛みの改善を体感していただけるような施術を提供しています。
当院は痛みをそのままにせず、皆さんの健康と快適な生活をサポートするために尽力しています。
ぜひ、大場接骨院にお越しください。当院の施術を体験していただき、痛みの改善につなげてください。